ある日のこと。
リーマン風男子がふらっとやって来た。
「軽く飲んで、つまんで…」
てな感じで、ビールとおつまみを注文。
次はサワーか? ハイボールか?
と思っていたら、ほどなくしてマッカラン12年のオーダーが。
聞いてみると、時々BARに行ってウイスキーを飲むそうだ。
そんな彼の最後のオーダーが「クセのない、おすすめのウイスキー」
そこでセレクトしたのがこちら。
スコットランド南部の地域をローランド地方と言う。
かつては多くの蒸留所が稼働していたが、現在は3か所のみ。
ローランドには…
首都エジンバラや、大都市グラスゴーがあって、経済的にも大きく発展した。
その影響もあってか、ウイスキー造りの伝統的な技術が廃れたとのこと。
致し方ないが、ちょっと残念…。
酒質はドライでライト、スッキリとしたものが多い。
お店にあるのは、10年物の旧ラベル品。
ローランド伝統の「TRIPLE DISTILLED(3回蒸留)」(スコッチは一般的に2回蒸留)
ちなみにこの変わった名前は、ゲール語で「野原の片隅」という意味。
最近のモルトについて懸念がひとつ。
ボトルの形態やラベルデザインを変更するブランドが多いこと。
しかも殆どが「残念な」変更。
このお酒も旧ラベルの方がいい。
現行品はこんなデザイン。
ビンテージは12年になっている。
ボトルの形状やラベルのデザインまで含めてその商品の価値になる。
時代の流れもあるのだろうが、安易な変更は極力避けてほしい。
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