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K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。ときどき料理。

全てはここから。『ボウモア12年』

Kimama MENU Note

FILE 1

BOWMORE12』

最初にご紹介するのは、スコットランドアイラ島ウイスキーボウモア12年』。実はウイスキーに目覚めたのは割と遅く、自分で店を始めてからなので、42~43歳の頃だと思います。そして初めてBARなるものに足を踏み入れたのもその頃。そこで初めて口にしたのが、この『ボウモア12年』でした。

そのBARは、自分の店のほど近くに、2年くらい後に開店したお店です。店名の頭文字をとってBAR『G』としておきます。その『G』に店のスタッフと一緒に来店しました。一応、オーセンティックなBARなのですが、なにせ郊外の小さなお店。お酒の種類は初心者には圧巻も、今思えば、標準よりは少な目だったようです。

早速、メニューを開いて見ましたが、バーボン以外は全く知らない名前ばかり……さて、困った。おそらく一杯目は何か知ってる名前のバーボンをオンザロックで注文したのだと思います。

そして二杯目、せっかくBARに来たのだから、何か違うもの、新しいものを飲んでみたい。メニューを見ているとシングルモルトなる文字が。シングルモルトって何だ?? ウイスキーには違いなさそうだが……名前だけを頼りに何か一品注文しようとしていると、マスターが「ここからここまで(おそらくアイラを指していたのでしょう)はくせ者ですよ」と教えてくれた。「くせ者って何だ??」芋っくさい焼酎みたいなものか??う~ん、どうする? でもせっかくなので、くせ者、いって見るか!おそらくマスターの意図としては、「初心者はくせ者は避けた方がいいですよ」ということだったと思う。逆効果でしたね。そこでなぜ『ボウモア』を注文したのかは定かではない。が、その注文が後の酒の嗜好に大きく影響を与えることになったのでした。

そのような経緯で、初めてシングルモルト、しかもアイラのウイスキーを口にすることになったのですが、印象はとにかく「スモーキー」これにつきます。飲んでからしばらく経っても、スモーキーフレーバーが鼻腔に残る。これは今までになかった感覚ですね。しかもけっして嫌な感じではなく、むしろ心地よい余韻でした。「ああ、シングルモルトって、こういうスモーキーなウイスキーのことを言うんだ」(もちろん勘違い)と思った、初BARの夜でした。ちなみに、この時は飲み方もよく分からず、とりあえずオンザロックで飲みました。

アイラ島ISLAY)というのは、スコットランドの西南にある小さい島で、ウイスキー造りの聖地ともいえる所です。海辺に建つ蒸留所で熟成されるウイスキーは、独特のフレーバーを生み出し、強烈な個性となります。『ボウモア』はアイラモルトの女王と呼ばれ、個性の強い中では、バランスの良いモルトとされています。

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