アイラの流れで記事を綴る。
今回は「アードベッグ」
前出のボウモア、ラフロイグとも、サントリーの子会社が所有している。
よって近所のスーパーなどでも目にすることが多くなった。
(その分、商品価値が下がってる気がする。値段は上がってるが…)
このアードベッグはウイスキーファン以外には、全くもってマイナーな存在である。
そこがいいのだ。
アイラ島南部の海沿いの小さな岬に1815年に設立された蒸留所。
立地がそのまま名前になっている。
80年代に閉鎖を余儀なくされる。
しかし1997年、グレンモーレンジ社の買収により蘇る。
生産量はアイラ島の中でも少ない。
75%が自社用、25%がブレンド用。
他の製品と比べると酒の色が薄い。
強烈な刺激のある味わいとのギャップが凄くて驚く。
スモーキーフレーバーは強いほう。
それ以上に感じるのは焼けたゴム感。
これは悪い意味ではなく、香味のひとつの表現だとご理解頂きたい。
また「ノン・チルフィルタード」といって、冷却濾過を行っていない。
様々な成分が残っている状態で瓶詰めされるので、複雑な香り、豊かな味わいになる。
アルコール度数は46度。
アードベッグにも色々な種類があるが、スタンダードな10年物を置いている。
ファンが多いモルトのひとつである。
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