今日は季節ものの焼酎について。
以前は入手困難でレア感たっぷりの芋焼酎、値段も高価だった。
ところが今や、近所のスーパーやドラッグでも売っている。
価格も900mlで1200円位。
消費者としては嬉しいが、商品価値的にはいかがなものか?
飲み屋的にも、
「これなら黒霧を置いておけばいいのでは」
と思ってしまう。
そんな時、起こった出来事。
いつも黒霧島のボトルを注文するA氏。
中小企業の社長だ。
お気持ちを忖度して…。
じゃなくて
日頃のご愛顧に感謝をして、サービスで「赤霧島」をお出しした。
「季節限定品だし、きっと喜んでくれるに違いない。」
ところが…。
「美味しくない」と。
なんてこった!
なんて日だ!
どうやら味も香りも上品すぎて、芋の感じが弱いのが気に入らないらしい。
こうなると「商品の価値」ってなんなんだ?
レアとかプレミアムとか限定品とか、色々あるが…。
結局メーカーやらマスコミやらに踊らされてるだけなのではないか?
限定品だから美味しいに違いない、と思わされているだけなのではないか?
で、赤霧島。
ポリフェノールが豊富に含まれる。
そのポリフェノールが、焼酎菌が生成するクエン酸に反応すると…。
あら不思議。
もろみが真っ赤になるらしい。
そこから「赤」霧島と名付けられる。
味はフルーティで香りも上品。
いわゆる芋臭さは無し。
芋焼酎がちょっと苦手な人でもいける。
その分「物足りない」と感じる人もいるのだろう。
それをはっきり言ってくれる社長は貴重な存在である。
(2018.11.20.追記)
最近では「紙パック」の赤霧島まで見かけるようになった。
霧島酒造さん、何処へ向かおうとしているのか?
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