お盆休み期間中の営業。
なぜか普段あまり出ないお酒の注文が増えた。
中でも多かったのが「おすすめのバーボンをロックで」というオーダー。
そこで今回はこちらのバーボン。
ケンタッキー州最古の蒸留所が生み出す、スモールバッチ・バーボン。
バーボンでは珍しく、単式蒸留機で3回蒸留して造られている。
アルコール度数は43%。
ボトルがカッコイイ。
シンプルながら、デザイン性が高い。
カッコイイのだが、扱いずらくて困る(苦笑)
ストレートで試飲。
以前書いた「BAKER'S」ほどではないが、舌に吸い付くような甘みを感じる。
甘いだけではなく、バーボンらしいピリッと来る香味もある。
全体的には円やかで滑らか、バランスのとれた味わい。
荒々しさは影を潜めている。
氷を入れて見る。
度数は少し下がったが、円やかさは減っている様子。
とんがった味が強まった。
甘みもほとんど感じられない。
【やはり氷は不要なのか?】
私はウイスキーには氷を入れない。
ただ最近「バーボンはロックもアリかな」と思っていた。
今回、氷を入れてみて感じたこと。
温度が下がることで、味わいがとんがってくる。
円やかな甘みが感じられなくなる。
本来のテイストが損なわれている印象を受けた。
チェイサーをうまく使いながら、ストレートでちびちび。
ウイスキーの味をじっくり楽しむなら、やっぱりこれが一番か。
【魅力を伝えたい】
お店でのウイスキーの注文は、9割がハイボール、1割がロック。
それ以外はほとんど出ない。
(ま、居酒屋だからねぇ。)
これではなかなか本当の味わいを、感じてもらえない。
もどかしいところだが、飲み方はその人の自由。
それでもウイスキーに興味が持てるような提案をしていきたい。
一人でも多くの方に、その魅力を知って欲しいのだ。
|