K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。ときどき料理。

『ジャック・ダニエル』 テネシー州で造られるウィスキー。「バーボン」との違いは?

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『JACK DANIEL

 

先日、30歳前後のサラリーマン風の方がひとりで来店されました。

時間はまだ宵の口の18時頃。予想されるイメージは「食事がてらに軽く飲む」といったところでしょうか。

最初はビールかな?ハイボールかな?

 

「ジャック・ダニエルを下さい」

「えっ?あ、はい。飲み方は?」

「ストレートで」

あれ、予想が大外れです。

結局、他のものは一切飲まず、ジャック・ダニエルをストレートで4杯飲んで行かれました。嫌なことでもあったのでしょうか?

 

というわけで(どんな訳だ?)今回はアメリカンウイスキーの「ジャックダニエル」です。

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ジャック・ダニエルはどんなお酒か?

アメリカのウィスキーは「バーボン」と呼ばれます。

法律で以下のように定義されています。

「原料の穀物中にトウモロコシを51%以上含み、アルコール度数80度以下で蒸留し、内側を焦がしたホワイトオークの新樽で、アルコール度数62.5度以下で熟成したもの」

では、ジャック・ダニエルも「バーボン」でしょうか?

 

アメリカのウィスキーなので、「ジャック・ダニエルはバーボン」という認識で、基本的には間違っていないと思います。

ただ、ラベルを見るとジャック・ダニエルは「Tennessee WHISKEY」、他のウィスキーは「BOURBON WHISKY」と表記されています。

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さて?

バーボンとの違い①

アメリカのウィスキーは約95%がケンタッキー州で造られていて「バーボン」と呼ばれています。それに対し、ジャック・ダニエルはテネシー州で造られています。

そこを差別化するための「Tennessee WHISKEY」の表記でしょうか。(バーボンの定義に産地の規定はありません)

だから大きく捉えれば「バーボン」で、その中の「テネシーウィスキー」というひとつのカテゴリーと言えるのでしょう。

 

バーボンとの違い②

製法はバーボンとほとんど同じですが、テネシーウィスキーにはサトウカエデ(いわゆるメープル=メープルシロップの原料)の木炭でゆっくり濾過する「チャコール・メローイング」という工程があります。

それがバーボンと違うところで、円やかな甘みに繋がると言われています。

 

思い出されるシーンがあります。

アメリカンパブのような店に立ち寄ったおじさん。ジャック・ダニエルを注文します。

「バーボンを飲むの、久しぶりだなあ」

そこに居合わせたアメリカ人ぽいお客さんが一言。

「ジャック・ダニエルはバーボンじゃない!」

「えっ?バーボンじゃないの?」

さすがに本場の人に言われたら、引き下がるしかないが、納得いかない様子。外人さんもそれ以上説明しないものだから、なんかモヤモヤした感じで進んでいく…。

 

おじさんは徳光和夫さん、確か「路線バスの旅」みたいな番組だったと思います。

 

それくらい、このあたりの認識は曖昧で、店でも無理には説明していません。

でも地元でジャック・ダニエルを「バーボン」と言うと怒られるらしいです。

「いばら」と言うと、地元の人に怒られるようなものでしょうか(笑)

 

・・・・・

 

前回100品目の記事を書いたので、今回は振り返りを書こうと思いましだが、たいして振り返ることもないので止めておきます。

ただひとつだけ…。

ブログを書くのにそれなりに調べたり、じっくりティスティングしたりするので、お店でお客様と話しをするときに役立っています。楽しみで書いますが、そういう意味では、実益も兼ねているようですね。

 

本日もお読み頂き、ありがとうございます。