常連のC嬢。
どんなお酒でもOKのツワモノ?だが、今日の肴は「いぶりがっこ」。
ならば焼酎か?日本酒か?
オーダーは「おすすめの芋ロック」
う~ん、シブい!
ならばこちらもシブい焼酎で行こう。
芋焼酎「八幡」である。
ところで、女性が「芋ロック」を飲むというのは、一般的にどうなのか?
個人的には「カッコいい」と思う。
女性がひとりカウンターに座って「芋ロック」を飲む。
なんとも素敵なビジュアルだ。
しかしC嬢には、そんなイメージは無いらしい。
どちらかというとネガティブな印象を持っている。
「呑兵衛だと思われそう」
「酒が強いと言われそう」
「女子っぽくない」
「可愛くない」
「おっさん臭い」…。
確かに20代前半の子が飲んでると、多少違和感があるが…
30代の女性ならば下手なカクテルなんかより、全然カッコいい。
できれば「ロック」がいい。
ギリ「水割り」かな。
「お湯割り」になると一気におっさん臭くなる(失礼)
最近の芋焼酎の傾向として、昔のような芋っくさいものは減っている。
女性でも飲みやすいフルーティなものが増えてきた。
それと共に「芋ロック女子」が増えるとうれしいナ。
「八幡」を造るのは、鹿児島県川辺町にある高良(こうら)酒造。
家族経営の小さな蔵。
以前、この蔵の「田倉」を紹介した。
一次仕込み、二次仕込みとも、昔ながらの「かめしこみ」
常圧蒸留、白麹造り。
丁寧な造りで、芋の風味をしっかりと感じられる焼酎。
いぶりがっこの燻製香に負けないような、腰の強い一本。
しっとりとした重厚な芋の香り。
フルーティな焼酎とは一線を画す。
口に含むと、やはりしっとりした風味だが、重い印象はない。
白麹らしくすっきりした後味だ。
上品過ぎず、かといってクセが強すぎる訳でもなく、芋の風味はしっかり感じられる。
とても味わい深い焼酎である。
・・・・・
今回は「ストレート」で味を見たが…
この時期はやっぱり「お湯割り」がいい。
…私はどうせ「おっさん」だ。
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