K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

2017-01-01から1年間の記事一覧

『独楽蔵(福岡)』ふた夏越しの「二年目の秋」

飲み屋の営業は「水商売」と言われるように、まさに「水もの」 閑古鳥が鳴き続けていたかと思うと、突然混みだす。 来店が平均的ならスムーズに営業できるが、なぜか偏る。 昨夜は混む方の日。 前日の水曜日は僅かひとりだったのに…。 それが昨夜は週末並み…

『ビトウィーン・ザ・シーツ』意味深な名前の一杯。

前回の記事で登場した奥様。 とある夜にオーダーを頂いたのが、ブランデーベースのカクテル 「ビトウィーン・ザ・シーツ」だ。 「ベットに入って」という意味深な名前のナイトキャップカクテル。 奥様のオーダーに、ちょっとドキッ。 もっと大胆で露骨なネー…

『ガリアーノ』イタリア発祥の薬草系リキュール。

お店での1シーン。 たまに来るブランデー好きの奥様。 カウンターでボトルを眺めながら… 「これ、何ですか?」 「ガリアーノというイタリアのリキュールです。」 「どこかで見たような…」 奥様によると、どこかのBARで「アレキサンダー」を飲んでいた時の話…

『日高見(宮城)』魚介類との相性が抜群。石巻の酒。

今回は宮城県石巻市にある平孝酒造の「日高見」 石巻は北上川の河口に開けた港町。 三陸海岸で水揚げされる新鮮な魚介類… そして震災での大きな被害が連想される町。 先月の宮城旅行の際に、石巻の「石ノ森漫画館」に行った。 ここも旧北上川の中州に建てら…

『蒼天伝(宮城)』震災から復活した「気仙沼」の酒。

今日は宮城の日本酒。 先月の旅行の際に購入したもの。 宮城県気仙沼にある、男山本店のお酒。 東日本大震災では大きな被害を受けたが… 「気仙沼の生産物を絶やすな!」の心意気で復活を遂げた。 気仙沼の恵まれた自然と、南部杜氏の伝統の技を活かした酒造…

『ビア・カクテル』定番から変わり種まで。

昨今は「ビール離れ」が叫ばれている。 ビール類の出荷は12年連続で前年割れ。 店では「生ビール」はよく出るが、以前より減っている気がする。 そんな中で比較的よく出るのが、ビールを使ったカクテル。 一般的なビア・カクテル 一番出るのは、やはり 「シ…

『ブレットバーボン』西部開拓者のウィスキー。

常連さんにバーボン好きの男性がいる。 最初は自分で選ぶのだが、途中からだいたいおまかせになる。 今夜も同様。 何杯目かにお出した一本がこちら。 まずボトルがカッコイイ。 写真ではわかりづらいのだが… 曲線が美しい。 なんとも言えない「美」を感じる…

『オリンピック』オレンジ香る芳醇な味わい。

今回はオリンピックというカクテル。 1900年パリ五輪を記念して作られた。 東京五輪もあるし… オーダーが増えるかも、ね。 【スタンダードな処方】 Brandy 20ml Orange Curacao 20ml Orange Juice 20ml シェークしてカクテルグラスに注ぐ。 ブランデーとオレ…

『水芭蕉(群馬)』大自然を表現した綺麗な酒造り。

「ひやおろし」の季節だ。 最初に紹介するのはこちらのお酒。 群馬県永井酒造が造る「水芭蕉」 同蔵では「谷川岳」という銘柄もある。 群馬県の最北部に位置する川場村にある蔵。 豊富な自然、尾瀬の山々から流れる天然水。 自然を大切にしながら、綺麗な酒…

『萬歳楽(石川)』永遠の豊かさを願う祝い酒。

連続で日本酒を紹介する。 前回の「天狗舞」と同じく、石川県白山市にある「小堀酒造」のお酒。 「天狗舞」と比べるとマイナーな印象だが、創業は江戸享保時代の老舗である。 明治中期に萬歳楽と名付けられた。 その名は「永遠の(萬歳)豊かさ(楽)を願う…

『天狗舞(石川)』豊かな自然が生み出す加賀の名酒。

本格焼酎が続いたが、今回は久しぶりに日本酒を紹介する。 春先に入れたが、最近やっと完売した。 ちょっと時間がかかってしまった。 なぜなら、日本酒党の常連さんがほとんど飲まなかったこと。 その人はあまり名前の知られていない銘柄を好んで飲む。 この…

『川越』朝堀りの芋にこだわる、希少な手造り芋焼酎。

本格焼酎の記事が続く。 宮崎県にある「川越酒造場」 杜氏は19代目と、江戸時代末期から続く老舗の蔵。 家族経営の小さな蔵で、生産量も少なく希少なお酒だ。 蔵では芋の鮮度にこだわる。 加工する当日の朝に掘った「朝堀り」の芋だけを使用。 使う芋は、宮…

『田倉』地元産の原料と湧水にこだわる手造り芋焼酎。

鹿児島県にある高良酒造の造る芋焼酎。 この蔵の銘柄としては「八幡」の方が有名か。 kimama2016.hatenablog.jp 厳選された新鮮な「有機栽培」の芋と、米麹も「有機栽培の合鴨米」を使用。 蔵の裏手にある飯倉山から湧き出る清水を、仕込み水や割り水に使っ…

『赤兎馬』三国志に登場する名馬から命名。

前回に続き、本格焼酎。 ボトル以外では一番注文の多い銘柄。 これもラベルの印象が強い。 黒地に赤文字。躍動感のある字体。余計な文字も絵も一切無し。 前回の記事で「蒸留方法」について書いた。 この赤兎馬は原料の風味がしっかり残る「常圧蒸留」 (そ…

『特蒸 泰明』常圧蒸留でしっかりした味わいの麦焼酎。

昨日、知人のBARマスターが飲みに来た。 ビール党だが、一杯だけ「おいしい麦焼酎」とのオーダー。 そしてセレクトしたのがこちら。 「特蒸泰明」(とくじょう たいめい) 和紙の質感に、力強い筆文字 のラベルがカッコイイ。 「泰明」には、「特蒸泰明」と…

『クライヌリッシュ14年』絶妙なバランスのモルト。

ウチの店でシングルモルトを覚えたM氏。 日本酒党だが、時にモルトをチビチビ。 好みはコレ。 ハイランド地方とは、ざっくり言うとスコットランドの真ん中より北側の地域。 説明するときはこのくらいの方がイメージが湧きやすい。 そして、山や高原など自然…

『ルシアン』隠れマダムキラーの甘口カクテル。

ウチの店は居酒屋だが、ドリンクは幅広く揃えている。 いろいろなニーズに対応できるのが売りだ(半分は趣味だが…) 先日、お盆中に来られたご家族。 お父さんは「バーボン」 お母さんは「日本酒」 息子さんは「焼酎」 娘さんは「カクテル」 それぞれ好みの…

『ゆきの美人(秋田)』全量「雄町」で仕込んだ一本。

今回は、つい先日売り切れた日本酒を。 「雄町」は酒造好適米のひとつで、その多くが岡山県で栽培されている。 有名な「山田錦」「五百万石」も「雄町」の系統。 「雄町」は栽培が難しく手間がかかる。 その生産量が減少したとき「雄町」を品種改良した「山…

『ウッドフォード リザーブ』ケンタッキー州で最古。

お盆休み期間中の営業。 なぜか普段あまり出ないお酒の注文が増えた。 中でも多かったのが「おすすめのバーボンをロックで」というオーダー。 そこで今回はこちらのバーボン。 ケンタッキー州最古の蒸留所が生み出す、スモールバッチ・バーボン。 バーボンで…

『フレンチコネクション』甘美なデザートカクテル。

昨日「黒革の手帖」の再放送を見た。 クラブ「カルネ」での1シーン。 原口元子(武井咲)と安島(江口洋介)が酒を飲む。 その酒がボトルの形状から「ディサローノ アマレット」に見えた。 また銀座の高級クラブと言えば ブランデーがよく似合う。 そこで今…

『キューバ・リブレ』キューバ独立を祝うカクテル。

しかし…毎日暑い。 命の危険を感じるほどでは無いが… この蒸し暑さは限りなく不快だ。 それでも続く、日々の営業…。 ・・・・・ 昨夜は20代の若者7名が来店。 カクテルやサワーなど、色々出た。 しかし… ビールのオーダーは無し。 これがビール離れの実態か…

『ノブ クリーク』禁酒法以前の力強いバーボンが甦る。

ビーム社のハンドクラフト・バーボン・シリーズのひとつです。9年熟成のその味わいは?テイスティングをしてみて感じたことを書いています。

『ベイカーズ7年』ビーム社が送るクラフトバーボン。

ハンドクラフト・バーボン「ベイカーズ7年」をテイスティングして見ます。おすすめの飲み方も紹介してます。

『ジン & イット』マティーニの原型と言われる一杯。

今回はマティーニの原型のカクテル。 昨今のマティーニの処方は… Gin + Dry Vermouth その原型「Gin & It」の処方は… Gin + Sweet Vermouth ( 1 : 1 ) Gin&It の「It」は スイートベルモット。 つまり「イタリア生まれのベルモット」の「イタリアン」か…

『ノイリープラット』カクテルに欠かせないアイテム。

先日マティーニの記事を書いたので、今回はその材料の「Vermouth(ベルモット)」。 白ワインに「ニガヨモギ」などの香草やスパイスを配合して造られる。 「フレーバードワイン」と呼ばれ、カクテルに使われることが多い。 「ドライベルモット」は、フランス…

『マティーニ』シンプルゆえに難しく奥の深い一杯。

今回は「マティーニ」 一応メニューに載せているが、所詮は居酒屋、滅多に出ない。 過去に注文した人は僅かに2人… 「マティーニ」はシンプルゆえに難しく、技術が試されるカクテル。 バーテンダーでない私が作るマティーニは… 俗にいう「なんちゃって」か!…

『墨廼江(宮城)』震災を乗り越えて甦る石巻の酒。

東日本大震災で大きな被害を受けた「石巻」にある墨廼江酒造。 人的被害は免れたものの、醸造機器類は壊滅状態になった。 しかし傾いた仕込みタンクの「もろみ」は無事で、復興への一歩を踏み出せた。 その後、全国からの支援を受けて、翌年にはほぼ復旧、酒…

『ソルティ・ドッグ』塩分取り過ぎにご注意を。

今回は夏向きのカクテル。 ウォッカとグレープフルーツ、塩を組み合わせたカクテル。 もともとは英国で生まれたカクテルで「甲板員」の意味。 甲板の上で汗だくで、塩まみれになって働く姿から来ている。 英国海員たちのスラングとのこと。 当時の処方は… ジ…

『よろしく千萬あるべし』あの日本酒蔵が造る米焼酎。

昨夜は開店当初からの常連Y氏がやって来た。 普段は「麦焼酎」だが、オーダーは「米焼酎」 「おや、珍しい」と思いつつ、こちらを提供。 この焼酎は、日本酒「八海山」の蔵元がつくる米焼酎だ。 日本酒の醸造技術を取り入れ、清酒酵母と黄麹を使用した「三段…

『ジンライム』夏におすすめの爽やかカクテル。

【スタンダードな処方】 Dry Gin 45ml Lime Juice 15ml 氷を入れたグラスに注ぎステア。 ・・・・・ さっぱり系として人気が高い。 シンプルだが素直においしい一杯。 特に夏の暑い時期にはおすすめ。 爽快に飲める。 使うお酒は「ドライ ジン」 現在のライ…