最初に紹介するのはスコットランド、アイラ島の「ボウモア12年」。
Whiskyに目覚めたのは割りと遅く、40歳を過ぎた頃。
そして初めて「BAR」なるものに足を踏み入れたのも同じ時期。
そこで口にしたのが、このお酒だった。
そのBARは、自店の近くにできた店。
一応、オーセンティックなBARなのだが、なにせ郊外の小さな店。
お酒の種類は初心者には圧巻も、今思えば標準より少な目だった。
早速、メニューを開いて見るが…
バーボン以外は知らない名前ばかり。
さて、困った。
おそらく1杯目は何か知ってる名前のバーボンを注文したのだと思う。
そして2杯目。
せっかくBARに来たのだから、何か違うものを飲んでみたい。
メニューを見ていると「Single Malt」なる文字が。
何だろう?
Whisky には違いなさそうだが…。
名前だけを頼りに注文しようとしているとマスターが
「ここからここまで(おそらくアイラを指していた)はくせ者ですよ」
と教えてくれた。
「くせ者って何だ??」
芋っくさい焼酎みたいなものか??
さて、どうする?
せっかくなので「くせ者」行く!?
マスターの意図は
「初心者はくせ者は避けた方がいい」ということだろう。
残念ながら逆効果になってしまった。
そこでなぜ「ボウモア」を注文したのかは定かではない。
が、その注文が後の酒の嗜好に大きく影響を与えたのだった。
そんな経緯で初めてSingle Malt 、しかもアイラのWhiskyを口にすることに。
その印象はとにかく「スモーキー」これに尽きる。
飲んだ後しばらく経っても、スモーキーフレーバーが鼻腔に残る。
これは今までになかった感覚だ。
しかも嫌な感じではなく、むしろ心地よい余韻だった。
「Single Maltって、こういうスモーキーなWhiskyのことなんだ」
(もちろん勘違い)と思った、初BARの夜だった。
ちなみに、この時は飲み方もよく分からず、ロックで頂いた。
アイラ島とは?
スコットランドの西南にある小さい島で、Whisky造りの聖地である。
海辺の蒸留所で熟成されるWhisky。
それは独特のフレーバーを生み出し、強烈な個性になる。
個性の強い中では、比較的バランスの良い一本だ。
ちなみに「旧ラベル」は、カモメが飛ぶ姿が描かれている。
こちらの方が、レトロで味がある。
・・・・・
こうして始まったスコッチを巡る旅。
さて、何処へ向かうのか?
このブログで少しずつ紐解いてみたいのだ。
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