私は40歳を過ぎてから「アイラ」を体験した。
そのスモーキー香に衝撃を受け、鮮明な記憶として刻まれた。
となると、アイラに嵌っていくのは火を見るより明らかである。
ボウモアが「アイラの女王」ならば、ラフロイグは「アイラの王者」
個性派揃いのアイラの中でも際立った刺激のあるウイスキー。
創業は1815年。
チャールズ皇太子御用達の蒸留所としても有名。
フロアモルティングをはじめ、昔のままの製造方法を守っている蒸留所だ。
スモーキーフレーバーもさることながら、特筆すべきはその「薬品香」
消毒薬のような独特の香りがある。
麦芽の乾燥には海藻を含んだピート。
仕込み水にはそのピートが溶け込む。
それが独特のフレーバーの源だ。
好き嫌いのはっきり分かれるお酒。
これに嵌ったら、もうアイラから抜け出せないだろう。
ラフロイグには現行品で(この当時)
10年、18年、クォーターカスク、セレクトカスク、トリプルウッドなどがある。
今店にあるのは、10年の旧ラベル。
BARのマスターに言われたように、初心者には「クセ者ですよ」と伝えている。
「それでも飲もう!」という勇気のある方には、喜んでお出しする。
結果は自己責任ということで(笑)
マニアの誕生を期待して止まない。
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