1846年に創業したカリラ蒸留所。
「CAOL ILA」とはアイラ海峡 のことで、その海岸に蒸留所がある。
同海峡が、エビ等の優良な漁場になっているためだろう。
「魚介類」との相性がよいアイラMaltとも言われている。
まず香り。
スモーキーで、ピートがしっかり効いている。
ただ、ラフロイグやアードベックほどの強さはない。
「ボウモア」くらいだろうか。
ストレートで。
じんわりした甘みとともに、ピリッとくるスパイシーな刺激がある。
スモーキーな余韻が残るが、突出した個性は少なくバランスの良さを感じさせる。
加水して見る。
バランスが良いせいか、加水による変化は少ない。
果実様のフルーティさが僅かに現れてくる。
ウイスキーの飲み方について。
ストレート、ロック、水割り、炭酸割りなどが一般的。
通な飲み方としては「トワイスアップ」(Whisky 1 : 1 水)。
プロのブレンダーの方が試飲するときの飲み方だ。
Whisky本来の味と香りが楽しめる。
私の好みは…
まずストレートで味わい、次に少しずつ加水して味の変化を見る。
特にSingle Maltを飲む時は、必ずこのスタイル。
最初からトワイスアップにするのは、ちょっともったいない気がする。
BARに行った時も同様。
「水差し」で割り水?を出してもらう。
水差しが無い場合は、チェイサーにTEAスプーンで代用。
それで少しずつ加水をして、味の変化を楽しむようにしている。
この方法は、Bartenderの岸 久氏の本に書いてあった。
岸氏のスタア・バーでは、そのようにして提供しているとのこと。
たった一杯のSingle Maltだが…
十数年の歳月を経て、この世に出てくるお酒。
サクッと飲んでしまうのではもったいない。
造り手の熱い思いや熟成の年月、そしてスコットランドの自然や風土。
そんな背景に思いを馳せながら、ゆっくりじっくり味わいたいものだ。
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