今回は、つい先日売り切れた日本酒を。
「雄町」は酒造好適米のひとつで、その多くが岡山県で栽培されている。
有名な「山田錦」「五百万石」も「雄町」の系統。
「雄町」は栽培が難しく手間がかかる。
その生産量が減少したとき「雄町」を品種改良した「山田錦」が台頭。
なお「雄町」はその後復活して、作付面積も増加傾向にある。
今回の一本は…
日本酒度+3、酸度 1.9。
開栓後、しばらく発泡感があり、舌にピりっとくる感じが印象的。
最初に酸味を感じる。
その後、旨みが広がって、後味さわやか。
とても綺麗な酒質。
・・・・・
ウチの店では日本酒は冷蔵庫で保管している。
品質保持のためには必須だと思っていた。
ところが、最近読んだ本に驚きの事実が…
この本によると、
たとえ「生酒」であっても、常温で保管することで熟成が進み、旨みが増す。
ただし、発酵が完全で、しっかりとした造りの日本酒に限る、とのこと。
「生酒」を「常温」で保管して「熟成」させるなんて、想像しても見なかった。
生酒は、だいたい「要冷蔵」と書いてあるし。
常温だと「熟成」と「劣化」が同時に進む。
しっかりした造りであれば、熟成による旨みのほうが勝るらしい。
なるほど。
でも…、試してみる勇気は無いな~。
ちょっと博打っぽい。
ちなみに「熟成に向く」かどうかは、燗をしてみると分かるらしい。
味が崩れずバランスが良くなっていれば、造りがしっかりしている。
また、開栓して常温で1日放置。
翌日飲んで見て、味が乗り、飲みやすくなっていれば同様。
気になる方は、自己責任でどうぞ。