K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『ガリアーノ』イタリア発祥の薬草系リキュール。

お店での1シーン。

たまに来るブランデー好きの奥様。

カウンターでボトルを眺めながら…

「これ、何ですか?」

ガリアーノというイタリアのリキュールです。」

「どこかで見たような…」

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奥様によると、どこかのBARでアレキサンダーを飲んでいた時の話し。

ベースのブランデーをガリアーノに変えると「ゴールデンキャデラック」という別のカクテルになる。

そんな話しを聞いたらしい。

  

「これで何かカクテルを。」

 

…さて、困った。

ガリアーノはちょっとした風味付けで使うことが多い。

これをメインにしたカクテルは前出の「ゴールデンキャデラック」くらいしかない。

でも残念ながら生クリームが無い。

 

そこは「ガリアーノを飲みたい」という奥様のたっての希望。

ミルクで代用して作ってみた。

 

生クリームの濃厚さは無いが、逆にスッキリ軽めな仕上がり。

これはこれでいけるかも知れない。

奥様にはご満足頂けた。多分…。

 

「ゴールデンキャデラック」のレシピ

  • ガリアーノ     20ml
  • カカオ(ホワイト) 20ml
  • 生クリーム     20ml

シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

kimama2016.hatenablog.jp

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バニラやアニス、ジュニパーベリー、シナモンがメインフレーバー。

他に30種類のハーブ、スパイスを原料として作られる薬草系リキュール

アルコール度数42.3%。

 

ガリアーノ」と言えば…

バニラ風味のリキュールというイメージがある。

しかし試飲してみると「バニラの風味」はほとんど感じられない。

甘みと穏やかなアニスの風味だ。

  

これは旧レシピに変わったため。

表記も「バニラ」から「オーセンティコ」(正統とか本物の意)に変わっている。

 

現在はオランダの総合リキュールメーカーボルスが母体。

もはや、イタリアのリキュールとも言えなくなっているのか!?

お客様にはイタリア発祥の…くらいに伝えた方がよさそうだ。

 

・・・・・

 

背の高いボトルが特徴。

店では目を引くフォルムだが、なんとも扱いづらい。

オブジェとしては優秀だが…

 

イタリア建築におけるコリント式の円柱がモチーフになっている。