このブログも遂に100品目のお酒を紹介するに至った。
(※当時は記事に通しNo.を振っていて、これがNo.100だった。)
そこで、最近のお気に入りを選択。
2005年にアイラに124年ぶりに誕生した「キルホーマン」だ。
この蒸留所のイメージは…
- 手造り・少量生産
- 原料へのこだわり
新しい蒸留所なので熟成は若いが、造り手の熱い思いが伝わってくる。
使用するモルトも30%を自社栽培(最近では珍しい)
使うピートもアイラ産。
アイラを丸ごと味わえるようなウイスキーだ。
この「マキヤーベイ」は、蒸留所のフラッグシップ商品。
個性的なラインナップが多い中で、バランスが良いとされる一本である。
ストレートで。
スモーキーフレーバーがかなり強い。
同時に果実様の香りも感じる。
口に含むと、円やかで滑らかな舌触り。
心地よい甘みが広がる。
フルーツやナッツのニュアンスも。
余韻は長く続く。
鼻腔に残る燻香が、アイラへのイマジネーションを掻き立てる。
熟成は若いが、荒々しさは感じない。
ほどよくまとまっている印象だ。
近ごろスコッチ業界では、大手資本に飲み込まれる小さな蒸留所が増えている。
するとどうしても大量生産、大量販売の方向に行きがちだ。
当然、お酒の質も変わってしまう可能性が高い。
独自でやっていけるよう、応援したい蒸留所のひとつである。
「キルホーマン」の難点は…
これはもう一言で「値段が高い」
手造り、少量生産の宿命だが、他のモルトと比べてもだいぶお高い。
最近のスコッチ事情を知ってる人にはご理解いただけるのだが…。
お店ではなかなか売りづらいのである。
その価値をいかに伝えていくか。
思案のしどころである。
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