K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『角右衛門(秋田)』幻の米"亀の尾"を使った純米酒。

日本酒の紹介が続く。

日本酒は随時、銘柄を入れ替えている。

さらに日本酒党の常連さんが多く、売り切れるペースが速い。

その前に記事にしなければ…

そんな思いがあって、最近日本酒の記事が続いている。

 

今回は東北秋田「角右衛門」

「かくえもん」と読むが、つい「かどえもん」と言ってしまうことが多かった。

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秋田県湯沢市にある「木村酒造」は「福小町」というブランドも造っている。

限定流通の「角右衛門」

その中で「亀の尾」仕込みの特別純米酒

 

スペックは…

精米60%

日本酒度+1.5。酸度1.4。

酵母は、秋田酵母No.12を使用。

 

「亀の尾」について。

漫画夏子の酒のモデルになった米で、山形県庄内地方の原産

この米は病気に弱く、また背丈が高くて倒れやすいことから、生産が激減。

のちに新潟の酒造会社が栽培にチャレンジする。

そして昭和58年、純米大吟醸「亀の翁(お)」が生まれた。

(これが漫画「夏子の酒」のモチーフだ)

 

この米はこしひかり、ササニシキあきたこまちなど、多くのお米の先祖でもある。

近年は栽培も定着した感じだが、亀の尾は硬い米で浸漬に苦労する。

そのため蔵独自のノウハウや技術が必要で、差が現れやすい米と言える。

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香りは穏やかで、すっきりした味わい。

米の感じがストレートに伝わってくる。

透明感がありながら、キリッと力強い、芯の通った日本酒らしい日本酒。

ブレがない、まっすぐな日本酒、そんな印象を受けた。

 

・・・・・

 

フルーティでジューシーな日本酒もいいが、こういうタイプも好みだ。

クリアだけど、いわゆる「端麗辛口」のお酒ではない。

米の力で直球勝負!そんな強さを感じるお酒である。

「亀の尾」を使った他のお酒も飲んでみたいものだ。