先日、知り合いのBARのマスターが飲みに来た。
連れはIT社長っぽいイケメンで、元バーテンダー。
さすがに造詣が深い。
さて、今回はこちらのモルト。
1940年代の「密造酒時代」から続く蒸留所。
「ラガヴーリン」は、ゲール語で「水車のある窪地」を意味する。
今回はオフィシャルの16年物。
アルコール度数43%。
重厚なモルトの香り。
併せて果実のような芳醇な香りも。
スモーキー香はイメージほど強くない。
凝縮された甘み、熟成された円やかさがある。
しっとりしているが、重すぎない。
鼻腔に残る燻香も強すぎない。
スペイサイドのような優雅さも感じる。
加水により青リンゴ様のフレッシュな香りが現れる。
味わいも一段と円やかになって、アイラであることを一瞬忘れそうだ。
重厚なのだが、とてもバランスの良いアイラモルトに感じる。
「ラフロイグ」の強烈なヨード感。
「カリラ」の乾いた埃っぽい感じ。
「キルホーマン」はより重くて熱い。
それらに比べると突出した個性は感じない。
むしろスペイサイドやハイランドの優美なモルトに、アイラらしさを足したイメージ。
今回、味をチェックしてみて、ちょっと印象が変わったナ。
それとも自分の味覚がおかしくなっているのか?(汗)
他のアイラに比べると「飲みやすい」とも感じた、ある日の夜だった。
|