K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。ときどき料理。

『貴匠蔵 原酒』度数37度の蔵出し原酒。ガツンと来るインパクトが強烈な芋焼酎です。

K’s MENU Note

FILE 201

芋焼酎『貴匠蔵 原酒』

 

ひとりで飲みに来るお客様がいます。

9割は男性。

女性は少ないです。

その少ない女性の中に、30代後半の方がいます。

 

昨夜もひとりでやって来て、カウンターで飲んでいました。

しばらく世間話をしていたのですが…。

この後、知り合いが来るとのこと。

「友達かな?」と思ったら、

最近できた「彼氏」が来る、と言われました。

 

………

別に何も無いんですよ。

その方に特別な感情を抱いたことも、下心も無い。

なのに、なぜか悲しくなった。

この感じは何なのだろう?

父親が娘に彼氏を紹介された時の感覚?

まさか自分の彼女を奪われる気分じゃあるまいし…。

 

不思議な感情に襲われて、モヤモヤしているこんな夜には、

ガツンと来る、インパクトの強い焼酎を。

「貴匠蔵 原酒」

f:id:kimama2016:20180801100457j:plain

造るのは、鹿児島県の本坊酒造さん。

創業は1872年。150年に及ぶ歴史があります。

1960年代から焼酎以外のお酒の製造にも取り組んでいます。

マルスの名で、ウイスキー、ブランデー、ワインの製造。

その他にも、梅酒、リキュール、ジャパニーズジンまで造っています。

そんな蔵の芋焼酎

今回は加水していない原酒です。

f:id:kimama2016:20180801100517j:plain

黒麹、常圧蒸留。

アルコール度数は、37度。

f:id:kimama2016:20180801100541j:plain

テイスティングして見ます。

度数の強さが際立つが、それ以上に味の濃さが稀有の一本。

香りも芋感も強い。

味を構成する色々な要素がそれぞれ強く主張してきます。

 

酒質は重い。

原酒なので旨みも多いが、雑味もあるのだろう。

昔飲んだ芋焼酎って、こんな感じだった気がする。

黒麹でどっしりした、重厚感。

最近流行りの芋焼酎とは、真逆のテイスト。

 

濃いめの水割りで。

まったく崩れない味わい。

水割りでも、その旨みと芋のクセは十分に感じられる。

 

お湯割りで。

なんか懐かしい味わい。

個人的にはとても美味しいが、一般のお客様にはどうかな?

飲み手を選びそうな一本ですね。

 

・・・・・

 

そして、やって来た「彼氏」さん。

とても気さくで誠実そうな方でした。

ちょっと安心しました。

 

ん?

これはやっぱり…、

「父親」の感情だな。

あぁ、良かった…。

恋愛感情かと思って、ちょっとドキドキしてしまった…。

「いい年こいて、何言ってんだか…」って笑ってやって下さい。

 

しかし…、

これからはひとりで飲みに来ることはなくなるのかなぁ~。

そう思うと、やっぱりちょっと悲しいです。

 

 

本日もお読み頂き、ありがとうございます。