平成ラストの記事になる。
この時代の「お酒の変遷」を自分なりに振り返ってみると…。
バブルと共に始まった平成。
程なく弾けて、人々の嗜好は割安な焼酎へ向かう。
スナックなどでも、Whiskyから焼酎へのシフトが起きる。
また、健康にも良いということで、芋を中心に「焼酎ブーム」が到来。
焼酎に代わられたWhiskyは…
全く売れず、瀕死の状態。
このままWhisky文化は無くなる?
そんな懸念さえ抱かされる有様。
しかしその後、復権を賭けてサントリーが「角High Ball」を仕掛ける。
これが的中しHigh Ballが巷を席捲。
Whiskyブームが広がり、原酒は品薄状態に…。
そして時代を通じて「ビール類」は右肩下がり。
家飲み用でも、缶チューハイなどに押されて苦戦続き…。
全体的に見れば、酒離れが進んだ時代なのだろうか。
さて、平成の最後はこちらで。
「ジャックダニエル」と言えば、米国、テネシー州で造られるWhisky。
バーボンと区別して「テネシーWhisky」と呼ばれる。
生産地(バーボンはケンタッキー州)以外にも違いがある。
それが「チャコール・メローイング」と呼ばれる製法。
蒸留後、サトウカエデの炭で10日間かけて濾過する。
時間と手間のかかる工程を経ることで、滑らかで円やかな原酒が生まれるのだ。
この工程を蒸留直後と瓶詰前に行う。
それが「ジェントルマン・ジャック」
通常のジャック【J】と飲み比べ。
どちらも香ばしい穀物の香り。
【GJ】の方が、やや強く感じる。
味はどちらもジャックだが…。
辛み、香味といった味の主張は【GJ】の方が強い。
【J】円やかで優しい味わい。
輪郭がぼやけてじわっと広がる香味。
【GJ】輪郭がはっきりして、シャープでクリアな印象。
「紳士」と言う割には、思ったよりも荒々しい。
・・・・・
世の中には幾多の酒があれど…
全てを飲める訳ではない。
お金にも、健康にも、飲める量にも限りがあるのだから
本当に好きな酒、旨い酒を、適量たしなむ。
そんな紳士な飲み方に憧れる。
安酒を雑に飲むのは…
平成と共に卒業しようかな(笑)
過去の【J】の記事。
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