カクテルには地名がつくものがある。
もっとも有名なのはマンハッタン。
ニューヨークやシカゴ、アラスカなど…
ブルーハワイにカリフォルニアレモネード
米国で誕生したカクテルが多いのだろう。
他の地域では
アジアではヨコハマ。
そしてこの「シンガポール・スリング」
シンガポール生まれのカクテル。
複雑なレシピをロンドンのサヴォイ・ホテルが簡素化し、カクテル本に掲載。
それが世界的に広まるきっかけになった。
【スタンダードな処方】
- Gin 40ml
- Cherry Liqueur 20ml
- Lemon Juice 20ml
- Sugar 1tsp
シェークしてタンブラーに注ぎ、炭酸を適量加え、軽くステア。
チェリーなどのフルーツを飾る。(オレンジとライムで試作)
チェリーとジンが微かに香る。
爽やかですっきり、甘酸っぱい。
やや淡白なテイストだが、1tspの砂糖が味に幅を持たせている。
炭酸を加えず、シェークロックでもおいしく飲めそうだ。
・・・・・
英国の小説家、サマセット・モームが「東洋の神秘」と称えたシンガポールの夕陽。
それを表現した、トロピカルで美しいカクテル。
とても素敵なカクテルだと思う。
味というより、色やビジュアル、ネーミングなどの雰囲気が素敵だ。
しかし…
残念ながらうちの店では10年間、1杯も出ていない。
それでもいいのだ。
いつの日か、アジアン美女がやって来て、このカクテルをオーダーする。
…かも知れないのだから。
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