K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『グレンロッシー10年』上品で繊細、複雑な味わい。

久しぶりに山崎と白州が入荷した。

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定価(4,000円台)で買えたが、はたしていくらで売るべきか?

入手困難度も価格に加えたいが、高過ぎると売れない。

他のメニューとのバランスも大事だ。

悩ましい…。

 

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さて、今回は秋に飲みたい渋いウイスキーを紹介する。

「グレンロッシー10年」

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造るのはスペイサイドの都市、エルギンの南約6キロ

ロッシー川の峡谷にある「グレンロッシー蒸留所」

ブレンデッド・スコッチ「ヘイグ」「ディンプル」の重要な原酒である。

この「花と動物シリーズ」が発売されるまでシングルモルトとしての入手は困難だった。

今ではこのボトルも希少なようで、ネット上では結構な高値になっている。

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「花と動物シリーズ」

ユナイテッド・ディスティラリーズ社が所有する蒸留所のモルトを瓶詰め。

シングルモルトとして1991年から発売。

2002年に現ディアジオ社が受け継いだ。

ラベルには蒸留所にちなんだ花と動物があしらわれている。

このグレンロッシーに描かれているのは、ロッシー峡谷に生息する野鳥らしいが…。

フクロウ?ぽいが、いまいち不明。

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10年熟成。色は淡い褐色。

やさしい香りだ。

新鮮なリンゴや紅茶、蜂蜜を想わせる。

上品でデリケートな女性的な香り。

 

口に含むと、意外にも情熱的なアタック。

滑らかでトロっとした舌ざわり。

 

アフターはブラウンシュガーの余韻。

ライトなボディで少しドライなテイスト。

 

加水すると少し草っぽい香りが立つ。

舌ざわりがより円やかになる印象。

 

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9月になった。

日差しは強いが、微かに秋の気配も。

じっくりモルトを味わいたい、そんな夜ももうすぐだ。