K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『天狗舞(石川)』香味と酸味のバランスが稀有の酒。

2019年の飲食店の倒産件数は過去最多になりそうだ。

中でも「酒場・ビヤホール」の倒産は143件で、11月時点で最多を更新している。

飲食店の倒産動向調査(2019年) | 株式会社 帝国データバンク[TDB]

 

原因として消費増税や節約志向があげられるが、店側の問題として

  • 人手不足
  • 経営者の高齢化、後継者問題
  • キャッシュレス化への対応
  • 喫煙問題

が指摘され、今後も懸念が尽きないとのこと。

 

ウチの店を振り返ると…

  • 人手はいらない。基本ワンオペ。時々ヘルプ(家族)
  • 私が高齢化(引退)するまでには、まだ時間がある。
  • キャッシュレス化はいたしません。
  • 私がタバコ嫌いで、すでに店内は禁煙だ。

と、上記の懸念材料はそれほど当てはまらない。

が、一人でやってる店なので、とにかく健康にだけは気をつけたい。

 

さて、今回は北陸、石川県の銘酒を紹介する。

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造るのは、霊峰白山を望む加賀平野に蔵を構える(株)車多酒造

江戸後期の1823年(文政6年)に創業した老舗だ。

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原料米は五百万石。

精米60%。

日本酒度+3、酸度1.9。山廃仕込み純米酒である。

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お猪口に注ぐと、濃い山吹色が目を引く。

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冷~常温。

甘いスイーツのような香りがある。

口に含むと、酸と熟成香にハッとする。

口当たりは滑らかで、とろける旨みを感じる。

最初に刺激を感じた後は、ゆっくりと綺麗に流れていく清流のようだ。

 

ぬる燗。

熟成香が立ってくる。

全体に米の主張が強くなる。

 

熱燗。

米の香りも立ってくる。

酸の輪郭がより明確になる。

 

常温くらいがこのお酒の持ち味をフルに発揮できそうだ。

かなり好みのお酒である。

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「飲食店経営」

昔から「参入は容易だが、続けるのは大変 」と言われている。

お蔭さまで、ウチの店はそれなりに続いてきた。

今後も感謝の気持ちを忘れずにやっていこう。

間違っても天狗になってはいけない。

天狗が舞うのは酒だけでいい。