昨夜から雪が降った。
積もる予報も出ていたので警戒していたが、大したことは無かった。
数年前の大雪がトラウマになっていて、必要以上に身構えてしまう。
まぁ、備えあれば…、と言うことで。
今回は雪深い秋田のお酒を。
創業は1902年。
銘柄は「由利政宗」と「雪の茅舎(今はこちらが主流)」
特徴は…
- 櫂入れをしない。(酵母の働きに任せて、じっくり時間をかけて醸す)
- ろ過しない。
- 割り水しない。
の「三無い」造り。
山田錦と秋田酒こまちを65%まで磨き、自社酵母で醸した一本。
日本酒度+1、酸度1.8の、山廃造り純米酒。
冷で。
ジューシーで濃厚。
米の旨みをじんわり感じた後、きれいな酸がそれを包み込む。
波ひとつ無い湖面のような滑らかな口当たり。
常温に戻ると、酸の輪郭がはっきりしてくる。
ぬる燗で米の香りが立ち、酸も立つ。
辛みも感じ、個性が際立ってくる印象。
熱燗にすると、芳醇な米の香りが広がる。
個性が薄れ、角が取れて丸くなる。
この時期は燗で飲みたい。
・・・・・
東京は雪に弱い。
ちょっと積もるとすぐに乱れる。
電車で通っている人は大変だ。
チャリ通の私には無縁だが…。
しかし雪のせいで来客が無ければやっぱり大変なのだ。
雪は酒と演歌だけでいい。
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