5月末まで緊急事態宣言が延長されそうだ。
となると、営業の自粛も続くのだろう。
現状では致し方ないか。
この苦境でテイクアウトやデリバリーを始める飲食店が増えている。
「当面のキャッシュを少しでも稼ぎたい」
その気持ちは分かる。
しかし、だ。
元来、取り組んでいた店舗ならいざ知らず、そう安易に参入して良いものか?
特に心配なのは衛生面。
「感染リスクを減らしたのに、別の問題が…」
なんてことにならなければ良いが…。
さて、今回はこちらを。
県の北東、太平洋にほど近い川尻町に蔵はある。
ブランド「大観」の由来。
日本画家の巨匠、横山大観(水戸出身)と、蔵の4代目社長には深い交友があった。
大観はその酒を愛飲しており、自身で「大観」というブランド名を付けたそうだ。
今回の一本は、美山錦を65%まで磨いた純米酒。
日本酒度+4、酸度1.8。
香りはほとんど感じない。
じわっと広がる米の旨みはあるが、スッキリ淡麗でクリアな印象。
適度な酸味が心地よいアクセントになっている。
常温で。
もう一段、酸が立つ。
米の旨みもじわっと膨らむ。
軽く温める。
乳酸のような酸が立ってスッキリ感が増す。
温めることで軽やかな印象になる。
好みだが、常温~ぬる燗が良さそうだ。
・・・・・
ウチの店はテイクアウトやデリバリーはやらない。
前述の通り、リスクが高く、得られるものはたかが知れている。
もしやるのならば、
「今後はデリバリー中心で行くぞ!」そのくらいの覚悟が必要だろう。
私にその覚悟は無い。
だからじっとコロナが終息するのを待つのである。