秋のGⅠシーズン。
今年は2頭の無敗3冠馬が誕生するという歴史的な年になった。
牡馬コントレイルに、牝馬のデアリングタクト。
コロナ禍の中で夢をくれる見事な活躍だった。
個人的な馬券は惨敗だったが…(涙)
さて、今回は「馬」を連想させるこちら。
造るのは、明治26年創業の(株)いそのさわ。
名水の郷、福岡県浮羽町に蔵は建つ。
この名水を仕込み水として醸される「駿」ブランド。
今回の一本は定番の純米酒。
さて、その味わいは?
立香はほとんど無い。
甘みもあり、適度に旨みがのった酒だ。
酒質は軽快で、角がなくなめらか。
やさしくしっとり包み込むような包容力を感じる。
後口のキレは見事。
軽く温める。
ふくよかな米香が立つ。
酒の芳醇さ、ボリューム感が増す。
それでもすっきりとしたキレは変わらない。
好みだが常温くらいが一番よさそうだ。
・・・・・
競馬歴はかれこれ40年近くなる。
この秋は歴史的瞬間を目の当たりにしながらも、イマイチ感動が無い。
どうも最近の競馬は以前に比べて面白くない。
ワクワクしないし、夢やロマンを感じない。
自分自身の変化もあるが、商業主義の行き過ぎが原因ではなかろうか?
・レースの細分化、専門化
・GⅠレースの過剰な増設
・馬券の複雑化…などなど。
それを進化と言うならば、私はそれについていけないロートルだ。
ダービーに、有馬記念に、胸躍らせた日が懐かしい。
競馬で熱くなることはもう無いのかな。
ちょっと寂しい気もするが、それが40年の歳月ということだ。
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