常連S氏はアラフォー男子。
そんな彼は20歳の頃、広島県で一人暮らしをしていた。
何でも当時は極度の貧困生活を送っていたらしい。
「ナイススティック7本で一週間暮らす。その辛さが分かる?」
ええっ!?
ハタチの若者がナイススティック1本で1日暮らすって??
そりゃあ過酷だ。
さて、今回は広島県の日本酒を。
創業は明治8年。
今回の一本は…
醪(もろみ)の風味を残したにごり酒。
精米70%、日本酒度マイナス20。
アルコール度数は高めの18~19度。
ミルキーな香り。
濃厚でフレッシュな米ジュースのよう。
微かな発泡感が心地よい。
甘めだが後口は爽やかでくどさは無い。
だがさすがにアルコール感は強い。
食道を通過する感じがいつもの日本酒とは明らかに違う。
あえて温で。
米香が立ち上がる。
酸が立ってよりミルキーな味わいに。
カルピスを思わせる乳酸菌の風味。
しかし決してくどくなく、むしろさっぱりする印象。
アルコールは…やっぱり強いな。
・・・・・
前出のS氏。
なぜそこまでの貧困に陥ったのか?
恐る恐る聞いてみると…
「大阪に住む彼女との遠距離恋愛で金がかかりすぎた」だって。
知らんがな!
心配して損したわ。
にしても、自分の食いぶちを減らしてでも彼女に会いに行くって…。
どんだけ一途なんだろ。
で、その彼女とどうなったのか?
今度、恐る恐る聞いてみよう。