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シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『東北泉(山形)』自然とこだわりが醸す酒。

最近こんな本を読んだ。

劇場アニメを小説化したらしい。

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アニメには明るくないが新海誠の名は知っている。

だが特に意図があったわけではない。

言の葉の庭」というタイトルと装丁の美しさに惹かれて買っただけだ。

 

さて、今回はこちらのお酒。

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造るのは、山形県飽海郡遊佐町にある高橋酒造

touhokuizumi.co.jp

創業は1902年。

鳥海山の麓で米本来の旨みを味わえる酒を醸している。

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東北泉はあの太田和彦氏が「日本酒に開眼した酒」らしい。

そして今回の一本は…

日本酒度+20の超辛口純米酒

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すっきり切れのよい辛口で、甘さのかけらもない。

微かに熟成の含み香を感じる。

辛口の中にも米の旨みはあるので、薄っぺらい印象はない。

 

軽く温める。

熟成の旨みが広がって、まろやかになり艶が増す。

切れもよく、燗上がりする一本。

料理と共に味わいたい。

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・・・・・

胸がチクチクする小説、いつ以来か?

全体的な感想は控えるが…

心に残ったシーンをひとつ。

 

…50になる主人公の母が振り返る。

「飛行機にも船にも乗ってないけど(比喩的表現)…

私の(人生の)旅は続いている。

そして(50年生きてきて)ずいぶん遠くまで来たものだ。」

 

…私も思う。

56歳までわりと平凡な人生だった。

それでも振り返ればいろいろあったし

そこそこ長く生きてきた。

自分で言うのも何だが…

それなりに遠いところまで来たのかな。