私はアナログ世代だ。
子供が小さかった頃、世にデジカメは存在しなかった。
故に写真は全てフィルムカメラで撮っていた。
その大量の在庫がこちら。
この写真の山を、家のプリンター(スキャナー)で少しずつデジタル化している。
一部はすでに劣化しているが、それはそれで移り行く時を感じられる。
あまりの量に遅々として進まないが、まぁのんびりやっていこう。
さて、今日は3月11日。
震災から11年を迎えた。
毎年この時期は東北のお酒を紹介している。
今年はまさにこの日に紹介したい一本。
造るのは鈴木酒造店。
震災で蔵が倒壊するなど大きな被害を受けた。
そして「鈴木酒造店 長井蔵」として酒造りを再開することになる。
今回の一本はその名も「甦る」
このつながりから生まれた酒米「さわのはな」を原料とする。
このお酒は避難児童、生徒たちの支援も目的としている。
売上の一部を活動資金や学校図書として寄付するのだ。
飾り気のない無骨な味わい。
素朴で真っ直ぐ、日本酒らしい日本酒。
キリっとした飲み口の中にフルーティな印象も。
派手さはないが、じっくり味わいたい一本。
軽く温めると微かに米香が立ち、やや膨らむ。
本質は変わらないが温の方が飲みやすいか。
・・・・・
震災から11年の歳月が流れた。
風化も懸念されるが、あの時の記憶が消えることはない。
被災地の再生復興、そして世界の平和を願いつつ…。