常連M氏(58歳)は高学歴だ。
某有名大学の教育学部を卒業して教員免許も持っている。
学生時代のバイトはもっぱら家庭教師や塾講師。
そんなM氏。
小遣い稼ぎに塾講師の採用面接に挑んだところ…。
さて、今回はこちらの日本酒。
創業は1868年。
昔ながらの手作業で特徴のある酒を醸している。
過去の高千代酒造は…
今回の一本は…
豊醇無盡(ほうじゅんむじん)と名付けられた平仮名「たかちよ」シリーズ。
このシリーズは果実をテーマにしている。
緑ラベルは「ピンク・グレープフルーツ」
さて、その味わいは?
たおやかな米の香り。
微発泡感がありフレッシュで爽快な酒質。
やや甘めで芳醇な米ジュースを飲んでいる感覚。
甘めと言えど、決して嫌な甘さではない。
後口は意外とすっきり。
スパークリングワインのようで、日本酒感は薄い。
軽く温める。
米香が一段と立ち上がる。
何となく甘みが強調される印象。
ジューシーで濃厚だが、後口は軽く飲み疲れしない。
・・・・・
面接官「え?先生をやってたんじゃないんですか?」
M氏「サラリーマンを30年やってました」
面接官「講師の経験は?」
M氏「学生時代にアルバイトで…」
面接官「・・・・・」
もちろん撃沈…。
嗚呼、哀しき【高学歴ぶんぶんおじさん】58歳。