お酒の注文の仕方はお客様によって様々。
同じものをずっと飲み続ける人もいれば、追加注文の度に銘柄を変える人もいる。
常連M氏は後者の方だ。
さて、今回はこちらの日本酒。
造るのは石川県白山市の吉田酒造店。
創業は1870年。
顧客に満足してもらえる事を第一に、高品質な酒を造っている。
ブランドは「手取川」「吉田蔵」の2本立て。
過去の手取川は…
今回の一本は…
手取川本来の味わいを未来へ繋げる「オリジンシリーズ」
空にかかる虹のように、食事や会話の架け橋になるような酒を目指して造られた。
フルーティな香り。
フレッシュな酸味と果実味(メロンか?ブドウか?)
雑味なくきれいで穏やか、安定した酒質。
ふくらみもそこそこあって、後口はスッと消える。
すっきりしながらも味わいがあって美味しい。
軽く温める。
米の香りが立つ。
まろやかさが増し味わいが膨らむ。
後口のキレも良し。
好みの温度で楽しめる一本。
・・・・・
M氏「手取川ください」
私「あれっ?今飲んだけどいいですか?」
M氏「えっ…い、いや…も、も、もう一回飲みたくて」
私「…は、は、はい」
還暦を迎えて物忘れが激しいM氏。
今飲んだものを「忘れた」とは言えず、苦しい言い訳を述べたと思われる。
こうやって人は齢を重ねてゆくのである(笑)
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