常連さんにはそれぞれ好みの酒がある。
好んで飲むものもあれば、少々苦手というものも。
常連TY氏はと言うと…。
さて、今回はこちらのリキュール。

「アブサン」は欧州各国で作られている薬草リキュール。
このアブサン、かつて粗悪品が出回った際、ニガヨモギに含まれるツジョンという物質に中毒性や幻覚作用があるとされ、1915年頃から各国で発禁になる。
1981年にWHOはツジョンの残存許容量が10ppm以下であれば安全と発表。
2000年代に入って欧州で改良品が解禁となった。
アブサンはゴッホやピカソ、モネやヘミングウェイなど多くの芸術家に影響を与えた。
度数は70%前後と高いものが多く、そんな意味でも「悪魔の酒」とされた。
今回紹介する「アブサント」はフランスの老舗メーカーが手掛ける製品。
1898年より製造されていて、アブサンのカテゴリーでは代表ブランド。
アルコール度数は55%。

とにかく香りの印象が強い。
立ち香も含み香も余韻の香りも強い。
それも独特のクセのある香り(バスクリンのような…)
味的には穏やかな甘みのある薬草系リキュール。
微かな酸味もあってフルーティーなニュアンスも。
いずれにせよこの香りがくせ者で、苦手な人も多いだろう。
カクテルにごく少量加える程度が無難な気がする。

・・・・・
常連TY氏。
ウイスキーやブランデーは好むが、どうも薬草系のリキュールが苦手らしい。
TY氏「たまには変わったもの飲もうかな」
私「アブサンでも飲めば」
TY氏「いや~無理無理。あれ苦手なんだよね」
私「薬草系が苦手なの?」
TY氏「そう。残念ながら俺は勇者にはなれないわ」
私「勇者?何の話し??」
TY氏「ドラクエの勇者は薬草で回復するから」
私「知らんがな」
TY氏「・・・・・」
私は知っている。
TY氏が回復するのは水道水だという事を(笑)
※現行ボトルはこちら。
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