K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。ときどき料理。

バーボンの生みの親の名前がついたウイスキー『エライジャ・クレイグ12年』

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『ELIJAH  CRAIG  12

 

昨日のフォア・ローゼズの記事で登場したお客様。2杯目に注文されたのがこちらのバーボン、エライジャ・クレイグ12年」

 

あまりメジャーなお酒ではありませんが、wikipediaで「バーボンウイスキー」を調べると、最初にこの名前が出てきます。しかし、それはお酒の名前としてではなく、バーボンウイスキーを初めて作ったのが、「エライジャ・クレイグ牧師」という人であるという内容で出てきます。

 

「バーボンの父」とも呼ばれる方の名前が付いたお酒、さぞかし美味しいのだろう。恒例のテイスティングをしてみましょう。


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ストレートで頂きます。写真ではわかりずらいですが、赤みがかった色が特徴です。バーボンは着色料の使用が禁止されていますので、熟成過程でついた自然な色あいと言えますね。

 

まず香り。甘くいい香りですね~。スコッチとは全然違う、バーボンならではの鼻に抜ける香り。それもきつすぎず、優しい香りです。

次に味を見ます。アルコール度数は47度とちょっと高め。甘みを強く感じます。そして刺激は少な目で、アフターに鼻腔を抜ける香りも優しい印象です。

 

そして今回テイスティングしていて、「スコッチとバーボンの違い」にまたひとつ気づかされました。スコッチの方が断然味が複雑です。様々な味を感じます。その複雑で繊細な味を、感覚を研ぎ澄ませながら、探すように飲み進める。時に加水をしながら、デリケートな上皮を一枚ずつ捲っていって、そこから顔を出す新たな味の発見に感動する。スコッチ(シングルモルト)を飲む時は、それくらい一杯のお酒に集中して飲みます。だからひとりがいい。会話は必要ない。スコッチと対話してイマジネーションを膨らませます。

 

バーボンは味も香りも比較的ストレートに感じることができる。ストレートでもロックでも、ハイボールでも味が伝わる強さがある。だから人とコミュニケーションを取りなが飲むこともできる。それでも十分美味しく飲めて、楽しむことができる。そんなお酒だと思うのです。

 

その違いは、恐らく「樽熟成の違い」から来ると思われます。それについては、次回のバーボンの記事の中で書くことにします。TPOに合わせて、いろいろなお酒を楽しめるといいですね。