私は今年59歳になる。
あと何年、店に立ち続けられるだろうか?
常連K姉「知り合いの店に行ったらママ75歳だって」
私「頑張るなー!とても75までできる気がしないんだけど」
さて、今回はこちらのアイラモルト。
蒸留所の設立は1815年。
アイラ島南部の海沿い、岩場の多い小さな岬に建つ。
生産量はアイラ島8つの蒸留所の中では下から2番目に少ない。
シングルモルトの他、バランタインのブレンド用などにも用いられている。
過去のアードベッグ。
今回の一本は…
スコッチにしては若い5年熟成タイプ。
熟成にはオロロソシェリー樽とバーボン樽を使用。
「ウィー・ビースティー」はゲール語で「リトル・モンスター」の意味。
さて、その味わいは?
印象は「やっぱりアードベッグだな」
若い熟成年数ながら、その燻煙感や焼けたゴム感、ヨード感はしっかり味わえる。
10年と比べてどうかというと、確かにやや粗くて刺激がある気がする。
だが今の価格帯を考えれば、このボトルで十分その役割を果たしているようだ。
スコッチは今後も原酒不足、価格の高騰と難しい状況が続くだろう。
その中でブランドのテイストを維持しつつ…
若い熟成年数やノンビンテージボトルなどで対応していくことになると思われる。
・・・・・
K姉「1年1年の積み重ねでしょ。それが5年10年につながって行くんだから」
私「おっ、いい話しですね!そう考えて頑張りますわ」
K姉「それがいいよ」
スコッチが時を刻むように、私もゆっくり時を重ねていく。
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