K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。ときどき料理。

『水芭蕉』大自然を表現した「美しく綺麗な」酒造り。今回は「ひやおろし」です。

K’s MENU Note

FILE 89

群馬『水芭蕉 純米吟醸 ひやおろし

 

ひやおろしの季節になりました。

最初に紹介するのはこちらのお酒。

 

群馬県永井酒造が造る水芭蕉

同蔵では谷川岳という銘柄もあります。

 

群馬県の最北部に位置する川場村に蔵はあります。

豊富な自然、尾瀬の山々から流れる天然水。

自然を大切にしながら、美しく綺麗な酒造りをしています。

 

f:id:kimama2016:20170910014329j:plain

 

スペックは、

原料米は兵庫県三木市三木別所産の「山田錦」を100%使用。

精米歩合60%。

日本酒度+3、酸度1.6。

 

 

ひやおろし」について少々。

 「ひやおろし」とは…、

春先に絞られた新酒の劣化を防ぐために、加熱処理(火入れ)を行います。その後、涼しい蔵で貯蔵し、ひと夏を越して、外気と貯蔵庫の温度が同じくらいになった頃、2度目の火入れを行わず(冷で)出荷する(卸す)ことから「ひやおろしと呼ばれています。

 

江戸時代からそのように呼ばれているようですが、近年では、「新酒では荒々しいものを、ひと夏を越して調熟させ、ほどよい熟成状態で出荷するもの」というイメージですね。「秋上がり」と言ったりもします。

 

 

テイスティングして見ます。

 

今回は「冷」と「燗」で、味を比べて見ました。

 

まずは「冷」。

立ち香はやや強めに感じます。リンゴ様の香りがしますね。

口に含むと、滑らかで綺麗な酒質。スッキリした味わい。

熟成感はあまり感じません。含み香は弱いです。

 

40~45度に「燗」。

円やかさが増し、優しい旨み、適度な熟成感が広がります。

すぅ~と身体に染み入るような印象。香りもほどほど。

料理との相性も良さそうです。

 

一度失敗して50℃超えまで上がってしまいました。

その時はバランスが悪くなり、酸を強く感じ、滑らかさが失われました。

常温~ぬる燗が適当かと思います。

 

・・・・・

 

ところで…

日本酒について書かれたこの本を繰り返し読んでいます。

純米酒を極める (光文社新書)

純米酒を極める (光文社新書)

 

 

この本の中で、著者は「ひやおろし」に言及しています。

 

「日本酒は本来、秋の完成を目指して造られる物」だと言います。

「春先に荒々しいものが、夏にじっくり熟成され、円やかに旨味を増していき、秋上がりの時を迎える。それが本来の姿である」と。

さらには著者は、「生酒」などは製品以前の「半製品だ」と言い放ちます。

 

勉強になることがたくさん書かれているのですが、著者はなかなか手厳しいです。

 

 

記事と関連することがあれば、その都度、取り上げたいと思います。

 

 

本日もお読み頂き、ありがとうございます。