ビーム社のハンドクラフト・シリーズ
このシリーズは禁酒法以前の力強いバーボンを蘇らせるために生まれた。
禁酒法以前のバーボンは…
4年以上の熟成、50度以上のアルコール度数
その力強い味わいに魅了された。
その復活を試みたのが、ビーム家6代目ブッカー・ノー。
長期熟成と力強い香味にこだわって、蘇らせたのだ。
今は7代目フレッド・ノーが、その魂を伝承しつつ、更なる探求を続けている。
ノブ クリークは、その中の一本だ。
このシリーズは、ラベルやボトルデザインがカッコイイね。
「ノブ クリーク」とはケンタッキー・ヒルにある小川の名前。
ケンタッキー出身のリンカーン大統領が幼少期を過ごした場所でもある。
アルコール度数は100proof (50%) のスモールバッチ。
ストレートで。
前回のBAKER'Sは、甘みを強く感じた。
こちらは辛み、香味を強く感じる。
バーボンらしい荒々しさも残しつつも、全体的に円やかでバランスが良い印象。
加水してみる。
味の変化や広がりは感じられない。
中途半端に加水するのは微妙かも。
バーボンとスコッチの違いを感じた。
バーボンは味がストレートで、複雑さや奥深さをあまり感じない。
熟成に使う「樽」の影響だろう。
バーボンは必ず「新しい樽」を使う。
スコッチは「バーボンやシェリー酒を熟成した後の樽」も使う。
その分、いろいろな味が浸み出して、複雑な味わいになる。
ならばバーボンの、直線的な味わいを、素直に感じられる飲み方が一番いい。
もちろんストレートで飲むのがベストだろう。
また、氷を入れるのには否定的だったが、ロックも悪くない気がしてきた。
中途半端な加水やトワイスアップは、バーボンの良さを失わせてしまうのかもしれない。
・・・・・
米国。
国も人も「繊細」というイメージは無い(失礼)。
その分、力強い真っ直ぐさを感じる。
お酒にも現れているのだろうか。
あくまで個人の感想なのでご容赦を。
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