今のウイスキー人気は常軌を逸している。
香港のオークションで「Ichiro's Malt」54本セットが、約1億円で落札された。
希少価値という意味で、美術品などに近い扱いなのかも知れない。
日本のウイスキーが海外で高い評価を受けているのも知っている。
しかし、ねぇ。お酒よ。
1本あたり約180万円。
俺には分からん。
元々、プレミアムのついたお酒には全く興味がない。
安くても旨い酒はいくらでもある。
飲んでこそ酒だ。
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今回はジャパニーズウイスキーを。
クラフトビール造りのエキスパート、宇佐美健氏によるハンドメイドウイスキー。
世界各地から様々な原酒を選び抜き、新潟麦酒の工場内でミズナラ樽にて追熟成。
日本に先駆けて発売された海外では、すでに数々の賞を受けているとのこと。
和テイストのラベルが目を引く。
アルコール度数43%のブレンデッド。
ストレートで味を見る。
とても円やかな口当たり。
滑らかな舌触り。
穏やかな甘みがある。
が、平たんで特筆すべき特徴が無い。
ブレンデッドの特性ではあるが…。
こういうウイスキーは加水した方が良いかもしれない。
微かにスモーキーな香りが現れる。
果実様のニュアンスも感じる。
円やかさ、滑らかさは変わらずで、これがこのウイスキーの一番の特徴なのだろう。
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ウイスキーの高騰は当面続きそうだ。
10月には消費税も上がる。
コストが上昇するが、ここは黙って「忍」でいこう。
「忍」
自分の感情を抑えてこらえる、がまんする。しのぶ。
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