今年最後の記事になる。
令和元年、いろいろあった。
個人的には、衰えを随所に感じる一年だった。
来年は少し休みを増やそうと思う。
独立して此の方、ひたすら突っ走ってきた。
走りすぎて「休み方」が分からなくなった。
来年はペースを落として休むことを思い出したい。
さてラストはアイラモルトで締めよう。
造るのは「スペシャリティドリンクス」社。
蒸留所名は明かされていない。
「ポートアスケイグ」はカリラ蒸留所近くの港町の名前である。
今回はイングリッシュ・ハイPROOFでボトリングされた一本。
100°PROOF=57.1%の度数だ。
グラスに注いでみると…
ウイスキーとは思えない透明感。
スモーキー香はなかなか強い。
フルーティな香りも隠れていて、攻撃的な感じはない。
柔らかくまろやかなピート香だ。
しかし口に含むと強烈なアタックを仕掛けてくる。
強いアルコール感が舌にビリビリ来て、味が分からない。
探していると、今度はスモーキーな含み香が上がって来て益々分からなくなる。
しばらくしてようやく味にたどり着く。
これが意外にもまろやかでフルーティ。
そしてやや淡泊な味わい。
余韻も長くはない。
加水。
立ち香りは薄れ、スモーク感より果実感が増す。
口当たりがまろやかになり、味に膨らみが出る。
適度に甘みも現れ、明らかにおいしい。
余韻は少し長くなる。
全体的にかなりドライで、乾いた印象のアイラモルト。
(中身はカリラではないかと言われている。確かにそんな印象だ。)
・・・・・
2020年はどんなお酒に出会えるか。
楽しみは尽きない。
まずは皆の健康を祈りつつ…
来年もどうぞ宜しく。
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