K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『グレンスコシア』キャンベルタウンの港が去来する。

ここ数年でキャッシュレス化が一気に加速した。

現金主義だった私もカード決済やPayPayを使うようになった。

ただしウチの店は現金のみだ。

キャッシュレス対応の予定はない。

某CMみたいに「じゃあいいです」なんて言われたことはないので大丈夫だろう。

知らんけど。

 

さて、今回はこちらのシングルモルト

グレンスコシアはキャンベルタウン地区の蒸留所。

かつては30以上の蒸留所が存在したが、現在は3ヶ所のみ。

米国の禁酒法の影響で衰退したと言われている。

キャンベルタウンは海に近い立地の為、潮のフレーバーが特徴とされる。

このボトルにも港の風景が描かれている。

グレンスコシアの創業は1832年

閉鎖・再開を繰り返すも、2014年にロッホ・ローモンド社が所有することに。

その後は安定してリリースが続いている。

今回の一本は…

本来は免税店向けのボトリングの品。

コロナ禍で免税店が苦境に陥った為、特別に日本市場に向けてボトリングされたもの。

華やかな香り。

潮のニュアンス。

微かなピート感と果実感。

強く主張する部分は少なく繊細な印象。

バランスは良いがその分特徴に乏しい。

ボディはライトで飲みやすく、初心者にもおすすめできる。

 

加水してみる。

甘みとコク、深みが増す。

果実感や潮感も増し、味わいがはっきりしてくる。

加水したほうが明らかにそのポテンシャルを発揮できる印象。

・・・・・

そんな現金オンリーのウチの店だが、先日不思議なお客様がいた。

「この店は現金使えますか?」

「・・・・・」

 

現金使えない店ってどんな店やねん!?