リキュールでよく出るのは、カシス、ピーチなどの「果実系」
その他、カルーアやマリブなどの「種子系」もそこそこ出る。
イマイチ出ないのが「香草系」「ハーブ系」と呼ばれるジャンル。
その代表銘柄が、今回紹介する「カンパリ」である。
「甘苦い風味」と「赤い色」が特徴の、イタリア産リキュール。
60種類にのぼる材料の詳細は明かされていない。
ビターオレンジ、キャラウェイ、コリアンダーなどが使われているらしい。
オレンジ、グレープフルーツ、炭酸などで割るロングカクテルが一般的。
甘過ぎず、苦すぎず、スッキリと飲みやすいカクテルになる。
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カンパリを使うカクテルをひとつ。
あまり有名ではないが「ネグローニ」というカクテルがある。
私も好きで、一時期よく飲んでいた。
【スタンダードな処方】
- Dry Gin 20ml
- Campari 20ml
- Sweet Vermouth 20ml
氷を入れたロックグラスに注ぎ、軽くステア。
(オレンジスライスを飾る)
ビルドという手法で簡単に作れる。
それぞれのお酒が主張し過ぎず、うまくバランスが取れている。
口当たりは滑らか。
アルコール感がしっかり残りながらも、ほのかな甘みと心地よい苦味、果実感。
美味しいカクテルだ。
そして、オールラウンドなカクテル。
どんな場面でも対応できる味わい。
(もともとは食前酒らしい)
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このカクテルをなんとかメジャーにしたいと思っているのだが…
悲しいかな、お客様の興味を引くコンテンツに乏しい。
フィレンツェのレストランで「ネグローニ伯爵」が愛飲していたものをBartenderが広めたというストーリーも、いまいち弱い。
いろいろ調べていると…
ネグローニのカクテル言葉(花言葉的なもの)は「初恋」というのがあった。
「これは使えるかも知れない!」
甘くてホロ苦い初恋に、想いを巡らせるカクテル「ネグローニ」
いいじゃないか!このコピー!
え?思い出したくない!?
なるほど…。
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