「森香るウイスキー」と称される白州。
豊かな自然の中で仕込まれる一本。
爽やかなイメージからか。
女性の方がハイボールで飲むことが多い銘柄だ。
世界でも珍しい森の中にある蒸留所。
サントリーが日本でウイスキー造りを始めてからちょうど50年の1973年に開設された。
仕込み水は、南アルプスの天然水。
ミネラルを豊富に含む軟水で、軽快で穏やかな味わいに仕上がるのだ。
重厚で華やかな「山崎」の原酒とはタイプが異なる。
多彩な原酒のつくり分けも、白州の特徴のひとつ。
ストレートで。
独特の香りがある。
これが森の香りか?違うな。
果実、モルト、スモーキー…。
どれもそんなに強くない。
様々な香りが複雑に重なっている。
一番強いのは「モルト香」か。
次に味。
こちらも甘みやモルトを強く感じる。
それほどフレッシュとかフルーティという印象は無い。
案外ボディがしっかりしている。
もっと軽くライトなイメージだ。
加水してみる。
弱めだった果実感が全体に強まる。
しかし「森の香り」「新緑の香り」は結局最後までよくわからなかった。
飲み方の問題か?
(ハイボールの方がわかる?)
あるいはメーカーのイメージ戦略?
いずれにせよ「爽やか」というより
「山崎よりもはるかに複雑で繊細」
「ミディアムでしっかりした味」
というのが私の印象。
そしてよりイマジネーションが働く。
飲んでいて楽しみが多い。
(2018.4.26.追記)
山崎、白州とも、品薄状態が続く。
今まではどうにか入手できたが、いよいよ手に入らなくなってきた。
メニューから消える日も近そう…。
(2018.5.16.追記)
ついに白州12年は販売中止だそう。
ノンビンテージも危ういな。
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