K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『赤霧島』幻の紫芋を使った、季節限定の芋焼酎。

今日は季節ものの焼酎について。

春、秋の限定販売となっている芋焼酎赤霧島」だ。

 

以前は入手困難レア感たっぷり芋焼酎、値段も高価だった。

ところが今や、近所のスーパーやドラッグでも売っている。

価格も900mlで1200円位。

消費者としては嬉しいが、商品価値的にはいかがなものか?

 

飲み屋的にも、

「これなら黒霧を置いておけばいいのでは」

と思ってしまう。

 

そんな時、起こった出来事。

いつも黒霧島のボトルを注文するA氏。

中小企業の社長だ。

お気持ちを忖度して…。

じゃなくて

日頃のご愛顧に感謝をして、サービスで「赤霧島」をお出しした。

「季節限定品だし、きっと喜んでくれるに違いない。」

 

ところが…。

「美味しくない」と。

なんてこった!

なんて日だ!

どうやら味も香りも上品すぎて、芋の感じが弱いのが気に入らないらしい。

 

こうなると「商品の価値」ってなんなんだ?

レアとかプレミアムとか限定品とか、色々あるが…。

結局メーカーやらマスコミやらに踊らされてるだけなのではないか?

限定品だから美味しいに違いない、と思わされているだけなのではないか?

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で、赤霧島

平成14年に品種登録された紫芋ムラサキマサリが原料。

ポリフェノールが豊富に含まれる。

そのポリフェノールが、焼酎菌が生成するクエン酸に反応すると…。

あら不思議。

もろみが真っ赤になるらしい。

そこから「赤」霧島と名付けられる。

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味はフルーティで香りも上品。

いわゆる芋臭さは無し。

芋焼酎がちょっと苦手な人でもいける。

その分「物足りない」と感じる人もいるのだろう。

それをはっきり言ってくれる社長は貴重な存在である。

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 (2018.11.20.追記)

最近では「紙パック」の赤霧島まで見かけるようになった。

霧島酒造さん、何処へ向かおうとしているのか?