2018年、大晦日。
酒ブログも、この記事で〆。
一年間、色々なお酒を書いてきたが、やっぱり日本酒が多かった。
注文が多く、売り切れるスピードが速い。
その都度、銘柄を入れ替えるので、自然と書く機会が多くなる。
そして〆も日本酒。
正月に、自分でも飲もうと思って入れた一本。
全量「純米造り」の酒蔵だ。
仕込み水は奥羽山系の伏流水。
ミネラルを多く含んだ硬質の天然水が、シャープなお酒を生み出す。
2004年からは、米の自家栽培も開始。
時間と愛情をこめて、品質の良いお米を作る。
そんな蔵のビジョンは…
「美しい水田風景を守りたい」
ぜひ、応援したい。
今回紹介するのは、山形正宗の定番純米酒。
使用米は「出羽燦々」
精米60%。
日本酒度+8。
常温で。
香りはほとんど感じない。
スルッと口の中に入ってきて、微かに果実様のフルーティーな酸味を感じる。
その後、じわっと旨みが広がって、綺麗に消えていく。
辛さの名残りを余韻に残して。
軽く温める。
米の香りがやんわりと立つ。
優しい乳酸のテイストを感じる。
キレが良く、スッと消えていく後味。
正月料理との相性もよさそう。
ホームページが充実していて、このお酒に対する杜氏さんの考え方があった。
「醸造酒の美味しさとは、本質的に甘みがあってこそのものと考える。」
ただ辛いだけではなく、適度な甘みが後ろで支える。
味にボリュームを加え、奥行きや広がりが増す。
辛い中にも旨みを感じる。
そんなお酒が飲みたいのだ。
「定番酒の酒質が安定して優れていることが、優れた造り手であると考える。」
日々の晩酌に楽しむ定番酒。
手を抜かず、しっかりと安定して造り続ける。
飲む側としては、とても安心感がある。
純米大吟醸とかは、滅多に飲めないのだ。
飲み手として、どちらも共感できる言葉だ。
まさに「日本酒の王道を目指す」蔵。
これからも美味しいお酒を造り続けてほしい。
そして美しい風景を守れるよう、願っている。
・・・・・
これで今年の〆。
最近、小ネタをぶっ込みすぎているので、最後は真面目に書いた。
今年一年、お読み頂きありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
みなさま、よいお年を。
|