眼科に行った。
どうも眼の調子が良くない。
診察の順番を待っていると、視力検査をしているおじいちゃんが一人。
片目を隠して測るヤツだ。
その時の看護師さんとのやり取りが気になった。
「円が欠けている方を言って下さい。」
「え~と…。ナナメ!」
「…あの~、ナナメは無いでんす。上下左右のどこかです。」
「えっ!」
「じゃあ、これはどうですか?」
「う~ん…。これは…、ナナメ!」
「…。」
明日は我が身か。
年をとっても安心して暮らせる社会であって欲しいと願いつつ…。
「あじむぐら」と読む。
「あんしんいんぞう」ではない。
読みづらい名前の酒は色々あるが、その中でもトップクラス。
知らなければ、まず読めない。
今回は黒麹で仕込んだ一本。
通常の安心院蔵は白麹。
飲み比べてみる。
【黒】の方が香りが強い。
吟香を思わせるフルーティな香りも、【黒】の方が強い。
口当たりは滑らかでしっとり落ち着きがある。
吟醸酒を飲んでいるようなフルーティさ。
すっきりした味わいの中に、じわっと麦の旨みを感じる。
【白】はもう少し軽くて、ちょっと刺激がある。
麦のクセもあり、粗い印象だ。
加水すると差は少なくなる。
それでも【黒】は落ち着き、【白】は軽快なイメージだ。
診察の結果だが、今の段階で治療を要するものはない、とのこと。
安心した反面、ではこの違和感はどこから来るのか?
加齢に伴う自然な現象だとしたら…。
先が思いやられる。
いずれはナナメに見えるのかも(汗)
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