K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『宝山』原料芋の違いを楽しむ「蒸撰シリーズ」

新型コロナウイルス

人類にとって大きな試練である。

そして飲食店にとっても壮絶な試練となりそうだ。

いつ終息するとも知れないウイルスだが…

飲食店(特に飲み屋)にとっては近々もうひとつの試練がやって来る。

「屋内原則禁煙」だ。

 

4月1日から施行される改正健康増進法、そして東京都の受動喫煙防止条例。

飲食店だけでなく、商業施設や遊技場、宿泊施設、オフィスなどが禁煙を義務付けられる。

詳細は割愛するが、新型コロナで青息吐息の施設は息の根を止められかねない。

禁煙の流れには賛成だが、なんとタイミングの悪いことか。

どうなる?ニッポン!?

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さて、今回はこちらの一本を。 

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造るのは、鹿児島県日置市にある西酒造

創業は1845年。

「吉兆宝山」「富乃宝山」で有名な蔵。

今回は「蒸撰シリーズ」の中の一本。

このシリーズは原料の芋の種類を変えて仕込み、その風味の違いを楽しむもの。

日本酒ではよくあるが、焼酎では珍しい。

こちらは南薩摩産の「白豊」が原料。

アルコール度数34度、無濾過・無調整の原酒で、なかなかパンチがありそうだ。

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ストレートで。

力強い芋の香り。

最近のフルーティ系とは異なるが、どこか洗練された上品な香り。

口に含むと、前面に芋の甘みと風味が押し出されて来る。

度数は高いがまろやかで、思ったより刺激は少ない。

無濾過でも粗さは感じない。

 

水割りで。

飲みやすくなるが、芋の存在感は薄まらない。

 

お湯割り。

こちらも芋のテイストがしっかり。

寒い時期にはよりおいしく感じる。

 

度数は高いが、せっかくの無濾過・無調整原酒。

なるべく薄めず味わいたい。

甘みも強めなので、食後にストレートでチビチビ、なんて飲み方も面白い。

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【新型コロナ後の社会】

これを機に働き方が変わるかも知れない。

いわゆる「テレワーク」や「時差出勤」が増えるかも。

そうなると「帰りに一杯」なんてことは無くなるのかな?

「職場の宴会」も減りそうだし…。

 

その時、飲み屋はどうなるのか?

喫煙問題も含めて「飲み」の文化は大きな曲がり角を向かえている。