前回に続きもう1本、シェリー酒を紹介する。
その前にまずシェリー酒独自の製法「ソレラシステム」について触れておこう。
「ソレラシステム」とは…。
シェリー酒は3~4段に重ねられた樽を利用して熟成する。
下に行くほど古い(熟成の長い)シェリー酒が詰められていて…
※イメージ図
出荷の時は一番下の樽から瓶詰めされ、減った分はその上段の樽から補充する。
その補充で減った分はさらにその上段の樽から補充する。
一番上の樽にはその年の新酒で補充する。
これを繰り返すことで、熟成を重ねた古いシェリーとブレンドされる。
出荷される頃には、その複雑で奥深い味わいを身に纏うという訳だ。
このシステムがあるので、通常シェリー酒には収穫年が記載されない。
ぶどうの出来に左右されず、安定した品質を保つことが可能となる。
今回の1本は甘口の「クリーム」
オロロソを75%、ペドロヒメネスを25%ブレンドし、15年熟成したもの。
アルコール度数は17.5度。
グラスに注ぐとこんな感じ。
前回のアモンティリャードよりオイリーで粘度がある。
ブラウンシュガーのような深い香り。
一瞬、ダークラムを彷彿させる。
口に含むと甘酸っぱいレーズンの風味。
甘いには甘いが果実の酸味が効いていて、思ったよりもスッキリ。
ラベル通り「ミディアムスイート」な味わいのシェリー酒だ。
・・・・・
日本人には馴染みの薄いシェリー酒だが…。
そこは寄り添う気持ちがあればいい。
俺にしてみれば 最後のシェリー?
シェリー my love , so sweet?
「いとしのシェリー」ね。
今度は桑田かっ!?
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