関東地方も梅雨入りしたようだ。
しばらくは鬱陶しい日々が続くのだろう。
今回は甘口のシェリー酒を紹介する。
「ソレラ 1847」
シェリー酒には…
フィノ、アモンティリャード、オロロソ(以上、辛口)
ペドロ・ヒメネス(極甘口)などの種類がある。
今回の一本は「オロロソ」をベースに造られる「クリーム」と呼ばれるもの。
ネーミングは、1847年に導入されたシェリー独自の熟成システム「ソレラ」に由来する。
グラスに注ぐと、濃いルビー色が美しい。
黒糖を思わせる、深く甘い香り。
その後ろに、酸味のある果実香を感じる。
口に含むと、芳醇な果実が広がる。
舌触りが滑らかで、深みのあるボディ。
甘さが強めだが、すっきりとしてクリアな甘み。
赤ワインよりはVermouthに近い酒質か?
そのまま飲んでも十分においしい。
店では前出の辛口シェリーと 1 : 1 、あるいは 2 : 1 で合わせて提供している。
深い甘みと爽やかな酸味が渾然一体となって、一段とおいしくなる。
・・・・・
熟成に使った樽は、その後Whiskyの熟成に使われる。
いわゆる「シェリー樽熟成」。
スコッチの「ザ・マッカラン」が代表格。
マッカランでは、自前の樽をメーカーに貸し出す。
それを回収してWhiskyの熟成に使うとのこと。
そこまでしないと安定して調達できないらしい。
日本ではあまり馴染みのないシェリー酒だが…
Whiskyを通じて触れる機会がある。
それがまた楽し。
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