常連さんから借りた漫画「夏子の酒」を読んだ。
漫画とは言え、ひとつの読み物として優れた作品であり、十分に読み応えがあった。
その中で「農業のあり方」や「酒造りの現状問題」「酒蔵を取り巻く人々の生き様」を浮き彫りにする。(※時代は1980年代の話し)
そんなストーリーに思わずのめり込んでしまった。
さて、今回はこちらの日本酒。
このブログでも結構登場している。
今回の一本は…
初夏の田んぼ(田植え)をイメージした純米吟醸酒。
わかなえ(若苗)風のラベルも素敵。
なめらかで丸みのある舌触り。
フレッシュでジューシーな口当たり。
爽快な酸味が全体を引き締める。
軽やかで後口さっぱり。
軽く温める。
酸が立ってすっきり感が増す。
味わい深く、じっくり飲める。
夏にぬる燗も悪くない。
・・・・・
この漫画には酒造りの詳細が描かれていて、日本酒を学ぶのにも十分な内容。
物語だけでなく教科書としても利用価値が高い。
そして何より、主人公の夏ちゃんがイイ!
惚れちゃいそう…。
ちなみに漫画のモデルになったのは新潟の久須美酒造。
「清泉」という銘柄を造っている。
その蔵で「亀の尾」という酒米を復活させたエピソードから物語は生まれている。