みむろ杉、2回目の登場。
ウチの店としては珍しい。
単なる偶然で、特に理由はない。
今回はこの時期らしく濁り系の「おりがらみ」
純米吟醸の無濾過生原酒。
「おりがらみ」とは?
「おり」が「絡んで」うっすらと濁っているお酒のこと。
通常「おり(米の粒子や酵母)」は沈殿するので、澄んだ色の日本酒が造られる。
「おりがらみ」はこの沈殿している「おり」を取り除かずに出荷するもの。
「かすみ酒」とも呼ばれる。
「うすにごり」「ささにごり」なんて言ったりもする。
旨味を残す分、雑味も残るので、酒質は重くなる。
米の旨味がより感じられ、濃厚な味わいに。
好きな人ははまってしまう危険?のあるお酒だ。
しかも今回のお酒は「無濾過」で、火入れしていない「生原酒」
「酵母」が生きているので、発泡感もある。
これは楽しみな一本だ。
今回は一升瓶を2本仕入れたのだが…
「濁り系マニア」の常連さんがいて、あっという間に残りわずか…。
かなり濃いめの「おりがらみ」。白濁感が際立つ。
先日降った雪を思わせる白さだ。
試飲。
甘~いフルーツのような香り。
ぴりっとした口当たり。
フレッシュな酸を感じたあと、ジューシーな甘みがやってくる。
イキイキとした躍動感のあるお酒。
酒質は、とっても濃くて厚みがある。
いろいろな味を感じる。
果汁みたい。いや、果実そのもののよう。
アルコールも強く感じられる。
表示は16度だが、瓶内発酵でもう少し高くなってる??
個人的にはとてもおいしいが…、
「淡麗辛口」のような日本酒が好みの人にはおすすめできない。
・・・・・
毎日、寒い日が続く。
老体にはなかなかこたえる寒さだ。
こんな時はせめて懐具合があったかいといいのだが…。
あまりの寒さでお客様の足も遠のく。
この週末は給料日の後になるし、少しは期待できるかな。
そう言えばナントカ?フライデー?(死語?)
春の訪れを心待ちにしつつ、飲み屋は今日も営業中。