K’s MENU Note
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みむろ杉、3回目の登場になります。
ウチの店としては、珍しいですね。
よく仕入れる理由は…、特にありません。
ホント、偶然というか、たまたまです。
今回はこの時期らしく濁り系の「おりがらみ」です。
どんなお酒か?
純米吟醸の無濾過生原酒です。
「おりがらみ」とは?
「おり」が「絡んで」うっすらと濁っているお酒のこと。
通常「おり(米の粒子や酵母)」は沈殿するので、澄んだ色の日本酒が造られるのですが、「おりがらみ」はこの沈殿している「おり」を取り除かずに出荷するものです。
「かすみ酒」とも呼ばれます。
「うすにごり」「ささにごり」なんて言ったりします。
旨味を残す分、雑味も残るので、酒質は重くなるようです。
米の旨味がより感じられ、濃厚な味わいに。
好きな人ははまってしまう危険?のあるお酒ですね。
しかも今回のお酒は「無濾過」で、火入れしていない「生原酒」。
「酵母」が生きているので、発泡感もあります。
これはインパクト大の一本でしょう。
今回は一升瓶を2本仕入れたのですが、「濁り系マニア」の常連さんがいて、あっという間に残りわずかに…。
かなり濃いめの「おりがらみ」。白濁感が際立ちます。
先日降った雪を思わせる白さですね。
テイスティングして見ます。
甘~いフルーツのような香り。
ぴりっとした口当たり。
フレッシュな酸を感じたあと、ジューシーな甘みがやってきます。
イキイキとした躍動感のあるお酒ですね。
酒質は、とっても濃くて厚みがあります。
いろいろな味を感じますね。
果汁みたい。いや、果実そのもののよう。
アルコールも強く感じられます。
表示は16度ですが、瓶内発酵で、もう少し高くなってる気がします。
個人的にはとてもおいしいのですが…、
「淡麗辛口」のような日本酒を好まれる方にはおすすめできませんね。
・・・・・
さて、毎日寒い日が続いてますが、みなさま、体調はいかがでしょうか。
老体にはなかなかこたえる寒さです。
こんな時はせめて懐具合があったかいといいのですが…。
あまりの寒さでお客様の足も遠のきます。
この週末は給料日の後になるし、少しは期待できるかな。
そう言えばナントカ?フライデー?(死語?)
春の訪れを心待ちにしつつ、飲み屋は今日も営業してます。
本日もお読み頂き、ありがとうございます。