K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『オールドパー12年』日本初上陸のスコッチ。

前回に続き、ブレンデッド・スコッチ。 

日本に初めて紹介されたとされるスコッチ「オールドパー12年」 

明治時代から飲まれているとのこと。

 

時の外相「岩倉具視」が、欧米視察の際、西洋の文化的象徴として持ち帰った。

上流階級の社交の場には欠かせないウイスキーだったらしい。

歴史と文化の香りを感じる

 

40種類を超える原酒をブレンド

キーモルトは「クラガンモア」

f:id:kimama2016:20210819120645j:plain

前回の「バランタイン」とは対極にあると感じるスコッチだ。

 

香りに独特のクセがある。

ただ、何かに例えるのが難しい。

ピートのようなスモーキー感ではない。

アードベッグの「焼けたゴム感」に似ている気もするが…。

「いい香り」とは言い難い、クセモノ的な香りだ。

 

この独特の香りは「立ち香」だけ。

口に含むと不思議と感じない。

 

味わいは深く、甘く、濃醇

しっかりした重厚なボディ

伝統的な「スコッチ」という印象。

 

加水すると、クセのある香りは穏やかになり、フルーティさが出てくる。

味はまろやかになり、旨みがスムーズに広がる。

 

こうなると、最初に感じたクセモノ感は一変。

リッチでエレガントな上質のスコッチに表情を変える。

f:id:kimama2016:20180510004828j:plain

ストレート、トワイスアップ、又は濃いめの水割りでじっくり味わいたい。

 ハイボールには向かない気がする。

 

スコッチ初心者は、その独特の香りと酒質の重さに、少々抵抗を感じるだろう。

中~上級者向けのスコッチである。

  

※こちらが現行品。