K's MENU Note

シングルモルトに純米酒、そしてカクテル。

『鳥海山(秋田)』後口のキレは「伝口切辛」の如し。

わたしは冷房が苦手である。

家内は逆に暑がりだ。

一緒に家にいると、温度設定で食い違う。

そして大体わたしが折れる。

仕方なくスウェットを着て靴下を履く。

何やってんだか、と思うが、それで済むならそれでいい。

寒いついでに、今夜は熱燗にしますか(苦笑) 

 

さて、今回はこちらの日本酒を。 

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造るのは、秋田県由利本荘市にある天寿酒造

創業は1874年。

ちなみに鳥海山秋田県山形県に跨る標高2,236mの活火山。

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山頂に雪が積もると富士山のように見えることから「出羽富士」とも呼ばれる。

また秋田県では「秋田富士」山形県では「庄内富士」なんて呼ばれたりもするらしい。

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今回の一本は…

杜氏がお客様との会話をヒントにして「電光石火」のごとく設計した酒。

その名も「伝口切辛」

日本酒度+15の、超辛口純米酒だ。

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口当たりは円みやふくらみを感じる。

すっきりキレがよく、のど越しは滑らか。

辛いだけの酒ではないが、料理がないとちょっとキツい。

 

軽く温める。

米の香りと酸味が立ってくる。

少し軽くなるが、すっきりキレは変わらない。

 

せっかくなので秋田のいぶりがっこと合わせてみる。

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びっくりするほど、酒の甘みとふくらみが広がる。

やはり料理があってこその酒だ。

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・・・・・

長梅雨がようやく明けたと思ったら、やって来たのは猛暑だ。

日本が、というか地球がどんどん住みづらくなっていく。

もう「冷房が苦手」なんて言ってる場合ではない。

 

「生物が進化するのではない。環境に適応するものだけが生き残るのだ。」

常連M氏が語る進化論である。