2011年の震災から、早8年。
この日が来るたびに、あの時のことが頭をよぎる。
そして「自分にできることは?」と考える。
…。
残念ながら、何も無い。
それでも飲み屋として
「東北のお酒を飲んでもらおう」と思う。
岩手、宮城、福島…。
東北は米も酒も旨い。
今年は福島のお酒を紹介する。
昭和29年、老舗酒蔵の分家として創業。
「写楽」ブランドは、若き四代目、宮森義弘さんが立ち上げた。
純米造りにこだわる。
そんな「写楽」ブランドの定番酒。
使用米は、会津湊産の「夢の香」
精米60%。
一回火入れの純米酒。
穏やかな香り。
若干の発泡感。
最初にはっきりした酸味を感じる。
とてもフレッシュでみずみずしい。
微かな果実のニュアンスも。
ジューシーだが全体に酸が効いている印象があり、すっきり感を演出する。
角がなく、落ち着きも感じる。後味はとても綺麗。
・・・・・
微力ながら飲み屋としてできることは続けたいと思う。
平穏無事な年であるように、と願いつつ…。